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【大予測:都政】東京都議選、小池氏勝利へ

Japan In-depth / 2017年1月3日 7時0分

渡瀬氏は言う「東京都は中選挙区、小選挙区からなっている」ため、選挙区によって事情を見極める必要がある。中選挙区の候補者は、昔の自民党の代議士のように、支持団体の支援と票が安定的に見込めるためによほどのことがない限り落選しない構造だ。

さらに「選挙の強い側と弱い側から動きがある。自民党議員で選挙区情勢が厳しい選挙区から小池さん側に移る」と渡瀬氏は主張する。すでに公明党は小池氏支持を鮮明にしつつあり、年末、自民党の都議3名が、都議会自民党会派から離れて新会派を結成することが明らかになった。

これまでの実績から見て、小池氏が大きな失敗をするとは思えない。今以上に支持率を高めるのではないかと考えられるほどだ。だんまりを決め込む自民党東京都連はどう出るか。小池氏は、都議会議員選挙でもそれなりに勝利して、都民ファーストの改革は継続することが予想される。

2 KPIで見る2017~各計画での実行予定はどうなっているのか?

本連載でこれまで取り上げなかったが、「東京都総合戦略」という計画がある。ここで東京都が目標と達成を約束しているものの中から2017年もしくは2017年度で終わるものをピックアップしてみた。

l  「2017 年度末までに待機児童を解消し、その後も待機児童ゼロを継続」(P68)

l  子育て支援住宅認定制度による整備:1,200 戸【2017 年度】(P116)

l  都の非正規対策による正規雇用化:1万5千人【2017 年度】(P139)

l  海底光ファイバーケーブルの整備:5村6島での超高速ブロードバンドサービスの提供開始(P109)

l  地域居住の場(グループホーム)の整備:2014 年度末の定員数から2,000人増【2017 年度末】(P132)

l  がんの75歳未満年齢調整死亡率(人口 10 万人対):75.1【2017 年度末】(P137)

l  災害拠点病院のBCP策定率:2017 年度末、100%(P136)

l  がん検診受診率(胃がん、肺がん、大腸がん、 子宮頸がん、乳がん):2017 年度末、50%(P137)

l  海辺の自然再生による水質浄化の促進、野鳥公園における干潟整備:2017年度、11.8ha (P171)

政策評価、目標管理、指標・KPI設定の専門家として問題を指摘することは置いておいて、上記の指標(っぽいもの)と目標数値の実現可能性を考えたい。計画に記載していることは事実なわけで、都民や国へ約束しているため、実行するといっているのだから実現してくれるのだろう。各市区町村の状況、個々の政策の実情を詳しく調べたりヒアリングしているわけではないので、そこは東京都政を信じたい。とはいえ、空き家問題、自殺者数、などはどうなるのか?という問題提起はしておこう。

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