【大予測:金融】米・中・EUで不確実性高まる
Japan In-depth / 2017年1月4日 9時50分
幸い、日本経済には2017年中に顕現化しそうな内生的リスク要因は見当たらない。もっとも、高齢化、人口減少への対応という、もっと長い目でみた重要な課題があり、その解決の展望がないことが、じわじわと重しとなっている。
以上のような世界経済に数あるリスク要因については、2016年の反省に立てば、現在考えているようなメイン・シナリオ通りにはいかないと覚悟すべきなのであろう。20世紀前半に米国シカゴ大学の教授だった経済学者フランク・ナイトは、将来を予測するときに、先験的にも、統計的にも、まったく確率分布が想定できない事象を、リスクとは区別して不確実性と呼んだ。メイン・シナリオはどうしてもリスク分析的になるが、2017年の新しい展開は不確実性で満ちているのかもしれない。
そうした環境においては、メイン・シナリオは立てるにせよ、常在戦場の気持ちを忘れず、予想外の出来事が起きた場合には臨機応変の対応を風の如く疾くとるということが求められるのであろう。しかし想定外のことが起きたときに人間はパニックに陥る。私達は2011年の東日本大震災の時にもそれを経験した。言うは易く行うは難し。緊張の解けない丁酉の年になりそうだ。
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