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小池都知事vsドン代理戦 千代田区長選告示

Japan In-depth / 2017年1月30日 9時7分

また、家事や育児で仕事を離れた優秀な女性が、様々な形で「社会に参加してもらえる環境づくり」をしていきたい、と述べた。具体的には働く意欲のある女性と企業のマッチングをするシステムを、区、もしくは民間委託で作っていくという。千代田区の潤沢な財源を「どこに充てるのか」区民に話を聞いて政策を作っていく、と述べた。「代理戦争」と呼ばれる今回の選挙については、「区民不在の(自民党の)内輪もめ」と認識しており、あまり意識していないと述べた。

五十嵐氏のスローガンは、「もっとよくなる千代田」。「政治はまつりごと」とし、「1人1人が(政治)参加を身近に、楽しく行える」ような「全員参加型の区政」を訴える。その主張は、オープンな事務所づくりや、19歳の大学生が応援演説をしていた様子にあらわれていた。

そして、夕方にはJR有楽町駅前で現職の石川雅己候補の街頭演説が行われた。100人を超えるだろう支持者や報道陣が詰めかけ、前方は応援に駆け付けた小池都知事のイメージカラーである「百合子グリーン」に染まっていた。

石川氏は自身の区政を、「常に若い方、子育ての方々、高齢者の方々といつも寄り添いながら様々な話を聞き、そうした中で区政の施策を進めてきた。住民の皆さんとともに歩んだ16年。」とした上で、今後も「時代に合わせた施策を進めていきたい。」と述べた。石川候補が区長になり、保育園の待機児童、学童クラブの待機児童、18歳までの医療費、そして猫殺処分数の4つの0を達成。動物殺処分0は、小池氏の公約だ。また、一人暮らしの高齢者がワンコインで、24時間365日いつでも電話をすれば必ずヘルパー・看護師・ドクターを自宅へ訪問する仕組みを作り、オリンピック・パラリンピックの受動喫煙対策にも関わる路上喫煙禁止を徹底させることに成功。こういった、自身の実績を「守り、育てていきたい。」と強調した。

石川候補の応援演説に駆け付けた小池都知事。待機児童0の達成や猫殺処分0といった石川氏による区政を「素晴らしいリーダーシップ」と評価した。「住みやすく、仕事がしやすく、なによりも東京の中心の中心という区政をこれまで引っ張ってきて、そして実績の塊のような石川さんにもっと働いてほしいと思っている。」と述べた。そして、石川候補の当選が「必ず東京大改革を一歩前に進めることへとつながる。」とアピールした。

今日、3候補はそれぞれ、一週間に及ぶ戦いをスタートさせた。最も多く人が演説を聞きに足をとめていたのは、圧倒的に石川候補。彼に二人の候補はどう挑むのか。待機児童0や路上喫煙禁止といった実績のある現職に新人候補の二人はどう挑むのか。そして区民は何を見て、聞き、だれをリーダーとして選ぶのか。小池都知事と自民党都議会や都議会のドンとの「代理戦争」。そのような見方だけではもったいない。区民の為の選挙であるべきだろう。

写真©Japan In-depth編集部

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