1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 国際
  4. 国際総合

「慰安婦像」メディアの奇妙な態度

Japan In-depth / 2017年2月2日 12時6分

ところがおもしろいことに同じ日の読売新聞は同じ朝刊の別の記事では従来どおりの「慰安婦を象徴する少女像」という表現を使っていたのだった。支離滅裂ともみえかねない紙面となったのである。


日本経済新聞1月31日朝刊は首相の公式表現をものともせず、「少女像」という用語の連発だった。同新聞は前日の参議院予算委員会の質疑応答での慰安婦像への言及は一切、報道しなかった。


しかもこの日本経済新聞の記事は日本と中国、韓国との首脳会談についての日韓関係に関連する解説部分で「従軍慰安婦を象徴する少女像」という表現を使っていた。その同じ記事で続いて「少女像」という言葉が4回も連続して出ていた。そのなかには「日本政府はこれまで釜山の少女像設置と日中韓首脳会談の開催を切り分け」という記述もあった。もし日本政府が主語の文章で慰安婦像に言及するのなら、当の日本政府が少女像ではなく、慰安婦像という用語しか使わなくなったのだから、日本経済新聞もそれに従うべきだという考え方も当然、出てくるだろう。


日本経済新聞のこの記事には「少女像」という言葉は見出しにまで出ていた。「少女像設置、1ヵ月 3首脳に壁」という見出しだった。どういうわけか、この新聞は慰安婦像に対してはあくまで少女像という呼称が好きなようなのだ。


慰安婦問題では韓国側の主張を最も熱心にプレイアップしてきた朝日新聞は1月31日朝刊では「慰安婦像」も「少女像」とも無縁だった。安倍首相の国会答弁で慰安婦像という言葉が出たことさえ無視だった。


さて主要新聞各紙は日本政府が正式に「慰安婦像」と呼ぶようになった慰安婦像をいつまで「少女像」と呼び続けるのだろうか。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください