トランプ氏「張り子の虎」露呈
Japan In-depth / 2017年2月15日 0時0分
また、「必ず、米墨国境の壁の建設費を、メキシコに払わせる」と息巻いていたが、「絶対に支払わない」とのメキシコ政府・国民の固い意志の前に、メキシコ出身の不法移民を取り締まって強制送還するなど弱い対応しかできていない。
米国内においても、1月27日に発令したイスラム圏7か国出身者入国禁止の大統領令が、連邦裁判所によって全米規模で差し止められてしまい、大きな失点となった。しかも、外国首脳との電話会談で一方的に通話を切ったり、無知のため通話中に側近に質問を重ねるなどの内容がリークされたり、無能な広報担当者の失言が続くなど、政権のイメージは悪化する一方である。
ついにはアル・フランケン民主党上院議員に、「複数の共和党議員が、真剣にトランプ氏の精神状態を心配している」と、バラされてしまう始末だ。各種のブックメーカー(賭け屋)予想では、トランプ氏が任期終了前に弾劾される、あるいは辞任する確率が最高48%に達するなど、まさに「張り子の虎」状態だ。
こうしたなか、トランプ大統領が唯一、絶大な力を行使できるのが、「すり寄っている」と欧米メディアに揶揄される安倍首相との関係だ。何も譲歩せず、逆に米国から譲歩を勝ち取った習主席と違い、安倍氏は「徐(しず)かなること林の如く」しておれず、二国間経済協議という重要なカードを切ってしまった。この先、「シンゾーは、友達だろう」と凄まれ、国益に反して譲歩するのが目に見えるようだ。全国の農家や日本の自動車業界は、心配のタネが尽きない。
経済評論家の近藤駿介氏は、「満面の笑みを浮かべる安倍総理の姿は、まるで『脅し役』と『なだめ役』の一人二役を演じた『トランプ刑事』の追及によって完落ちさせられた容疑者のようだった」と評したが、先が思いやられる。
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