仏、黒人男性に性的暴行で暴動
Japan In-depth / 2017年2月25日 23時0分
フランスではパリ郊外の移民が多く住む地域では、強引な職務質問や行き過ぎた取り締まりなど警察への不満が常に存在しており、今回の事件でそうした怒りが爆発したとも言える。しかしながら、各地で移民が起こす暴動に国の治安に不安を抱く人も急増し、ルペン氏の支持率を上げる一要因ともなったのだ。
そんな状況の中、また新たな動きがあった。22日、現在ポー市長のフランソワ・バイルー氏が、マクロン氏と協力することを表明。教育相を務めるなど政治生活も長く、バイルー氏は3回連続で大統領選に立候補したこともある有力経験者だ。このことによりまだ若く経験も少ないマクロン氏に大きな後ろ盾ができたことになり、公約がいまだにはっきりしないなどの問題点も一気に解消するだろう。マクロン氏の人気度と信頼できる経験値を持つバイルー氏が協力関係を結ぶことは、今後の流れに大きく影響してくると期待される。
続々とフランスの中でくすぶっていた問題点が噴き出し揺れているフランス。それ以上に予想外のことが次々と飛び出す大統領選だが、バイルー氏が出馬しないことを受けてようやく候補者が固まったとも言える。これからが本格的大統領選の始まりであり、フランス国民の真の価値観が試される期間の始まりでもあるのだ。
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