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女性政治参加、次は「クオータ制」

Japan In-depth / 2017年2月26日 18時0分

まずそもそも女性に家事や育児、介護などの負担が行きがちな社会に問題があり、「社会そのものが変わらない限り女性が男性と同じように働きあるいは責任を負い活躍するというのは難しいと思う。」と述べた。

中川氏はそれに対し、「その意識がないと変わらない。それが女性の視点なのでそれを国会の中に反映させることが必要。」と述べた。その上で、「この法律は理念法で、女性が頑張る環境作らなきゃいけませんよ、という理念だけの話。具体的にやろうと思うとペアになっている法案を通すことにより「クオータ」という形で、例えば政党が意識を決めたら、衆議院の比例代表を男・女、男・女、と半分くらいずつに持っていくことができますよ、というところまで私たちは行きたい。まだそこまでは行っていない。」と述べ、次の段階として「クオータ制導入関連法案」の成立が必要との考えを強調した。

中川氏は、現在女性議員が40%を超えているという北欧の国々も「30年40年前まではそういう状況ではなかった。」と述べた。それが、「福祉国家という形で国を運営していくことを国民のコンセンサスとして決めた時点で状況が変わって、やっぱり女性が必要だということになって施策の中で女性議員が増えた。」という。

その過程で、例えば男性も育休を取りやすくなったり、生まれたときから保育などのケアを受けられる子供たちの環境が変化したりした。同時に、男性も子供の送り迎えを会社で段取りしながらできるなど、家庭の中でいろいろなことを担いやすくなったという。「最初は女性のためにとやってきたが、今振り返って考えてみたらこれは女性のためにやってきたというよりも同じ条件で男性もそれにのっている。結果的に人間性を取り戻すことができた。」と中川氏は北欧の人々が感じていることを紹介した。

また中川氏は、「働くことがすべてではなくて、いかに時間配分の中で家庭を楽しんでいくか、仕事だけじゃなくて自分の世界をそこから見出していくような成熟社会」が女性の参画によって実現できる、と述べた。

細川氏も中川氏の話を聞き、女性活躍推進の風潮を「女性のための法律、女性のために男性が手伝うという意識だった」としたが、「そうではなくてそれぞれ男性でも女性でも個人の生活や家族との時間を大切にできる社会を目指して、女性の視点が入ることによって社会が変わっていくきっかけととらえる。」と考えるべきだとした。

(この記事はラジオ日本「細川珠生のモーニングトーク」2017年2月25日放送の要約です)

「細川珠生のモーニングトーク」

ラジオ日本 毎週土曜日午前7時05分~7時20分

ラジオ日本HP http://www.jorf.co.jp/index.php
細川珠生公式HP http://hosokawatamao.com/
細川珠生ブログ  http://tamao-hosokawa.kireiblog.excite.co.jp/

トップ画像:©Japan In-depth 編集部

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