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逆効果だった「カエサル暗殺」 暗殺の世界史入門その2

Japan In-depth / 2017年2月27日 18時0分

ただ、初代皇帝となったアウグストゥスは、カエサルの時代に頂点に達した対外膨脹政策をあらため、平穏な支配を意味する「パクス・ロマーナ=ローマに拠る平和」を実現させたわけだから、このあたりの評価も難しいところだ。

もうひとつ、余談を。このアウグストゥスだが、カエサルの時代までに膨脹したローマの版図、北はゲルマニア(現在のドイツ)からブリタニア(現在のイングランド)、南は中近東一帯までを守るために「常備軍」を編成し、かつ金銭で動く傭兵を多数採用した。

その財源を確保するため、すべての商人に対して「100分の1税」を課した。売り上げの100分の1を納税させるものであるが、これだと税率わずか1パーセントでも、全体では莫大な税収が得られる。

読者ご賢察の通り、これが現代日本の消費税に至る、大型間接税の起源なのだ。

「新聞も消費税もローマに通ず」という言葉は、教科書に載ることはないにしても、知っておいて損はない。

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