「圧倒的に勝つ」アイスホッケー女子日本代表その4
Japan In-depth / 2017年3月25日 7時0分
元代表メンバーが、応援に集結したフランス戦
このフランス戦で、スマイルジャパンメンバーを喜ばせたのは、集結したジャパンOGだった。長野五輪出場組や歴代のジャパンメンバーが、応援席から熱い声援を送った。試合後には出待ちしていて、選手たちがなかなか出て来ないため、さすがに焦って、近くにいた警備員さんに待機しているスマイルジャパン用のバスの場所を聞くはめに。それでも、ギリギリ駆け付けて会えて、安堵した。かつてのチームメイトの小野粧子らと声を掛け合うことが出来た。
その陣容はと言えば、幼い娘たちを連れてフェリーで乗り付けた鈴木(旧姓・佐藤)あゆみ、ソチ五輪の強力DF近藤陽子、長野組(いずれも旧姓)の須藤亜希、藤原志保、小田由香、荒城三晴ら、強力メンバー。鈴木は幼い娘の強い要望で、ゴールネットほぼ真後ろの最前列に陣取り、後輩たちの熱い闘いを見守った。
集合写真では、本当に、全員が楽しそうに写っていた。
「今のスマイルジャパンは、上手いし、強い!とにかくあと1試合、出し切って欲しいです」と、鈴木は後輩たちにエールを送る。翌日は、娘たちの練習があるからと、試合後、また、苫小牧港からフェリーで地元に帰って行った。
これらの多くの元ジャパンたちが礎となって、今がある。
「熱い試合を見ていて、(荒城)三晴さんが長野オリンピック開会式の入場の時に、泣いていらっしゃったことを思い出しました」(鈴木)
そして、今、氷上で圧倒的な強さで闘う代表メンバーたちは、元代表らの娘たち、未来のスマイルジャパンに、しっかりとバトンを繋いでいく。
繋いでいかねばならない―。
(文中敬称略) 次回につづく
(その3の続き。その1、その2。その5に続く)
*トップ写真:低い姿勢で突っ込んでいく最年少永野元選手(公益財団法人苫小牧市体育協会撮影)
*文中写真:皆の夢を乗せて。小さなファンも沢山詰めかけ、連日満席だった(同)
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