長島昭久議員民進党離党の衝撃
Japan In-depth / 2017年4月11日 8時0分
会見で自民党や小池都知事率いる「都民ファーストの会」との連携を問われ、きっぱりと「それはない。」と断言した長島氏。しかし、今の政治状況を良しとしない一人の政治家がこうして党を割ったことで、様々な政治力学が働くだろう。更なる民進党からの離党者が長島氏を追ってくるかもしれないし、他の勢力が秋波を送ったり、露骨にすり寄ったりしてくるかもしれない。いずれにしても、将来新たな「第三極」が生まれる可能性を筆者は否定しない。
長島氏は当面はどこかの党に入る気持ちはないようだが、今後の政局を占う一つの試金石が7月2日に行われる東京都議選だ。「都民ファーストの会」がどこまで「都議会自民党」を追い詰めるか、結果次第でその後の国政に少なからず影響が出ると思われるからだ。特に民進党は苦戦を強いられるのは間違いない。そうなったとき、「野党共闘」の在り方も問われることになる。
そうした中、民進党は10日夕方の執行役員会で、長島氏の離党届を受理せず、除籍(除名)処分とする方針を決め、11日の常任幹事会を経て正式決定すると報道されている。長島氏は民進党東京都連幹事長であったこともあり、都議選前の敵前逃亡と見られているようだが、そんなことより、党執行部は離党者が相次ぐ理由を真剣に考えるべきだろう。
今年から来年にかけ、新たな政界再編の胎動を私達有権者は感じることが出来るだろうか?長島氏の決断の波紋が今後大きく広がっていくかどうか、私たち有権者は見守る責務があろう。
写真:長島昭久衆議院議員の離党会見©Japan In-depth 編集部
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