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仏大統領選、マクロンvsルペンの決選投票へ

Japan In-depth / 2017年4月24日 12時0分

しかし反対に、イギリスの国民投票、アメリカ大統領選で唯一結果を的中させたFILTERIS CANADAは今回は予測を外した。SNSなどに流れる人々の言葉を集め、そのビッグデータを元に予想する方式で、アメリカ大統領選後に注目を浴びたが、ルペン氏、フィヨン氏、メランション氏、マクロン氏という順位予測はまるで当てはまらなかったのだ。


確かにマクロン氏は地上では、雑誌などの表紙を何度も飾った多くの政界からの支持者を集めるなど目立っていたものの、ネットでの活動はルペン氏の方が大幅に躍進していたことは否めない。Twitterで常にルペン支持派のハッシュタグがTwitterのトレンド入りしていたり、YouTubeで活発に宣伝活動を行ったり、それは、ネットだけを見ていると多くの人がルペン氏を支持しているような印象さえ受けるものだった。



また、急進左派で左翼党のジャンリュック・メランション元共同党首(65)はホログラムを使用し2都市で同時演説を行ったり、YouTubeなどを使った宣伝が活発でネットでの話題には尽きず、中道右派候補で共和党のフランソワ・フィヨン元首相(63)は家族の公金横領のスキャンダルで盛んにSNSでも騒がれてきたこともあり、そういった意味でも話題に上ることは多かったのは間違いない。


ビッグデータの統計がどのようなアルゴリズムによって行われているかはわからないが、予想を大きく外した理由にはそういったことも影響したのではないだろうか?



また日本のメディアについても同じ事が言えるのではないかと考える。パリ・シャンゼリゼのテロ後、フランスのメディアではそこまでこのテロがルペン氏の有利に働くとは考えられてなかった中、日本ではルペン氏の票が伸びるという予想の報道が溢れ、ルペン氏について語られる割合が多いことが不思議に思えてしょうがなかった。日本のメディアもSNSの情報に大きく左右されていたのかもしれない。



しかし、残念ながら今回のフランス大統領選はネット上での優位度はそこまで反映されなかった。影響は地上戦の方が大きかったようだ。



■決戦投票の行方


決選投票となる2回目の投票は2017/5/7(日)となる。第2回投票の結果は投票の4日後、2017年5/11(木)に最終結果が公表され、新大統領の選出が宣言される。



通常の状態であれば、敗退した候補者に投票した有権者はそのまルペン氏以外の候補者に投票するため、2回目投票ではマクロン氏が当選確実ではないかと言われているが、世界が内向きを示している中ルペン氏に票が流れる可能性もないわけではないため、結果はやはりふたをあけてみなければわからない。



「結束した欧州を」と欧州の統合推進を訴えるマクロン氏に対し、EU離脱(フレグジット)を問う国民投票の実施を掲げるルペン氏。



ルペン氏が国民投票をするまでもなく、フランス大統領決戦の結果という形でフランスのEUに対する国民の意思を見ることができるだろう。



全ての2017年フランス大統領選の結果はこちらのサイトから確認できます。

http://elections.interieur.gouv.fr/presidentielle-2017/

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