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都議会自民、小池都政に対案を 東京都長期ビジョンを読み解く!その44

Japan In-depth / 2017年5月6日 18時0分

 

■自民党こそ論点を提起したら?

議会最大会派にありながら、現在は知事野党の立場に追いやられている「都議会自民党」は、豊洲移転以外には目立った批判の声を出しているようには思えない。黙って嵐が過ぎるのを待っていく戦略なのだろうか。それとも真摯に石原都政、猪瀬都政、舛添都政での行動を反省して沈黙しているのだろうか。それはわからない。

残念ながら、小池都政への対案を出しているように思えない。いったいどうしたのだろうか。例えば、自民党なら以下のような対案を出せば面白いのにと勝手ながら思う。

・都庁の機能を各地に分散させ、多摩地区にできる限り移転します

・テレワークを推進し、多摩地域に拠点を設けます

・多摩ニュータウンなどの団地を再生し、サスティナブルなまちづくりを推進します

・都内の景観を取り戻すため高層ビルの建設を規制します

・自転車や歩行優先空間を都内各所に作ります

・時差通勤やテレワーク、育児休暇を推進する企業を強力に支援します

・東京都に本社機能を構える企業の本社移転を支援し、住みよい空間づくりや新しい地域での子育てモデルを考え、推進します

・花粉症撲滅のためスギを早期に植え替えます

・不法入国者対策に取り組みます

・外国人および日本人へのヘイトスピーチ・差別対策を徹底的に行います

・横田基地の返還などの活動を提案します

・事務事業や予算を見直し、徹底的な民営化を進めます

・為政者や幹部の結果責任を問える制度を検討します

というのはどうだろう。

また、論点としては、

・東京都心の一極集中をどう考え・評価するか

・超高層ビルの開発による景観への影響をどう思うか

・東京五輪後の東京のまちづくりをどうするか

・各施策の優先順位はどうなっているか

を小池都知事に問うてみたらどうか。

上記の政策や論点なら自民党の支持団体も納得すると思うのだがどうだろう。厳しい言い方をすれば、発信すら聞こえてこない中で、都議会議員選挙に勝てるわけもないだろう。

健全な論争を都議選に向けて仕掛けることを期待したい。過去に何年間も与党だった側の責任を果たしてもらいたいものだ。

 

【訂正】2017年5月7日 15:00

本記事(初掲載日2017年5月6日)の本文中、「今現在与党である自民党は」を「議会最大会派にありながら、現在は知事野党の立場に追いやられている「都議会自民党」は」と訂正致しました。(本文では既に訂正済み)

誤:今現在与党である自民党は

正:議会最大会派にありながら、現在は知事野党の立場に追いやられている「都議会自民党」は

Japan In-depth編集部

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