小池vsドン内田 都議選代理戦争火ぶた切られる
Japan In-depth / 2017年6月5日 9時37分
Japan In-depth 編集部(駒ヶ嶺明日美)
【まとめ】
・都議選千代田区自民候補者の決起大会、行われた。
・都議会のドンこと内田茂氏は引退、後継は中村彩氏(27)
・都民ファーストの会支援候補と対決する。
東京都議選(6月23日告示、7月2日投票)まで1ヶ月を切った6月4日、最大の注目を集める千代田区から自民党候補として出馬する中村あや氏(27)の総決起大会が東京・千代田区のホテルにて行われた。千代田区は「都議会のドン」と呼ばれる内田茂・前自民都連幹事長が引退を表明しており、対決姿勢を露わにしている小池都知事との代理戦争の様相を呈している。
会場は300人を超す支持者の熱気で包まれ、応援には内田氏の他、片山さつき自民党政調会長代理、丸川珠代五輪相、菅義偉内閣官房長官ら大物国会議員も駆けつけるなど、自民党本部の本気度が伺える。
内田氏は自らの後継者として51歳も年の離れた中村氏を選んだ理由を、「面接をしながら、自分が36歳で政治の世界に入った時の心境を思い浮かべた。27歳の女性が、都政、千代田の役に立ちたいと切々と語る姿の中に、キラリと光る政治的素質を感じた。」と、中村氏を後継者に選んだ理由を述べた。
中村あや氏本人は、「高校生の頃から総理大臣になりたいと思ってここまできた。勉強のために自民党の政治塾にも、小池塾にも通った。27歳の女の子に何ができるんだと言われるかもしれないが、若い女性の議員が少ないことは問題。その中で、女性の声を受けとめる役割を担いたい。」と述べた。
都民ファーストの会については「政党というのは同じ理念を共有する人の集まりであるべき。自らの利益のために集まった組織になってしまっている」と批判し、「自民党は長い歴史と経験がある。それを引き継ぎ、都政を良いものにしていく。大改革と言うだけでは駄目で、都政を前にすすめることが必要だ。」と決意を述べた。
駆けつけた菅官房長官は、27歳の若さで自民党から立候補した中村氏に「ぜひ会ってみたかった」と期待を示す一方、小池氏が1日に自民党に離党届を出した後の記者会見で「進退伺を出していたがなかなか決めてくれないので離党届を出した」と説明した事に触れた。「政治家の自らの進退は自ら決めるものではないか。」と語気を強め、対決姿勢を隠そうとしなかった。
中村氏の対抗馬は、都民ファーストの会の公認候補樋口高顕氏(34)と、「憲法をいかす超党派と市民の会・千代田」の擁立を受け立候補する須賀かずお氏(61)との三つ巴の戦いとなる。
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