独居でがん治療手遅れに 福島で調査
Japan In-depth / 2017年7月1日 11時47分
乳がんの患者の場合では、夫より子どもが、このような役割を担うことが多い事が知られている。
ところが、福島県では原発事故が起こり、若者たちが避難した。福島県内の65歳以上の独居老人、あるいは高齢者夫婦の人数は、2010年の29万7144人から2015年の31万6096人と6.3%増加している。家族・社会の変化が住民の健康に影響した可能性が高い。
この状況は今後も続くだろう。実際、1年以上の受診の遅れは、震災から5年経過した2016年においても増加傾向だった。事態はいまだ改善に向かっていないのである。
この問題は福島だけに留まらない。熊本地震でも同じような問題は起こるだろう。団塊世代が高齢化する首都圏も状況は同じだ。どうすればいいのだろうか。
おそらく特効薬はない。尾崎医師らは、やれることから始めている。まずは社会への発信だ。この研究内容を地元紙や病院の広報誌を通じ、地元の方に伝えようとしている。
さらに、医師だけでなく看護師や保健師の方々に伝え、仮設住宅の巡回や外来など、機会を見つけて伝えていく予定だ。この問題を解決するには、関係者が知惠を出し合い、地道にやっていくしかない。南相馬は、その一つのモデルになりそうだ。
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