米露首脳会談、進展見られず
Japan In-depth / 2017年7月11日 18時2分
10日から、日米印3カ国による合同海上軍事演習「マラバール」がインド洋ベンガル湾で実施される。日本からは護衛艦「いずも」が参加する予定で、日米印の連携を示し、中国を牽制する狙いがあると報じられた。10日から湾内訓練、14日からはインド東方海域で対潜水艦戦訓練などを行う。
インド洋で日米印がこの種の活動を始めて久しく、戦略的な意味合いも大きい。しかし、インドは亜大陸国家、日米のような海洋国家ではない。彼らはインド洋で中国艦船がうろつき回ることは断固拒否するだろうが、ニューデリーが対中牽制に使われることも拒否する。これがインドの非同盟主義なのか。
〇中東・アフリカ
イラクのアバディ首相がイラク北部モースルに入城、作戦が順調に進んでいることをアピールしたいのだろう。イスラム国の侵入から三年、当時は米軍の最新装備で武装したイラク正規軍があろうことか敵前逃亡し、モースルは大量の軍事物資とともにイスラム国の手に落ちた。ようやく返ってきたということだ。
しかし、これで全てが元へ戻る訳ではない。内政上気になるのは、モースル「解放軍」がスンニー主体の正規軍、イランが支援するシーア派ミリシアとクルド・ペシュメルガの混成部隊であることだ。モースルにクルド部隊とシーア派ミリシアが同時に入るのは歴史上なかったこと。むしろ今後の方が心配だ。
〇南北アメリカ
今週、米国務長官がトルコとクウェートを訪問するが、大変結構なことだ。今の中東湾地域でややこしいのはカタルの動き。だが、カタル人は誇り高い人々だから、一筋縄ではいかない。このカタルと同様、独自の動きをしているのがトルコであり、ある意味でクウェートだ。国務長官はこの湾岸の微妙な国際関係を理解する必要がある。
〇インド亜大陸
日米印海軍合同演習については既に触れた。
今週はこのくらいにしておこう。いつものとおり、この続きはキヤノングローバル戦略研究所のウェブサイトに掲載する。
トップ画像:ロシア大統領府 2017年7月7日プーチン露大統領・トランプ米大統領会談
-
- 1
- 2
この記事に関連するニュース
-
日本の解き方 石破外交がみせた異様な光景 トランプ氏に会えず〝外された〟 中国・習政権と関係強化すれば日米関係が心配
zakzak by夕刊フジ / 2024年11月23日 15時0分
-
石破外交〝大失態〟 各国首脳に座ったまま握手、集合写真欠席…「コパカバーナの夜明け」X投稿に「日本の夜明けはいつですか?」と批判
zakzak by夕刊フジ / 2024年11月20日 15時30分
-
米中首脳会談 バイデン氏、露防衛産業支援や台湾周辺での軍事活動に懸念伝える
産経ニュース / 2024年11月17日 17時15分
-
バイデン氏、APECなど最後の首脳外交へ出発 影落とすトランプ氏の存在
ロイター / 2024年11月15日 8時52分
-
米中首脳会談 ペルーで16日開催 北朝鮮兵の参戦問題、台湾周辺も議論
産経ニュース / 2024年11月14日 9時30分
ランキング
-
1中東、レバノン停戦を歓迎=イラン「犯罪者の処罰」訴え
時事通信 / 2024年11月27日 20時28分
-
2G7外相会合で「ロシアに武器輸出」非難に中国政府「武器を提供したことはない」と反論
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年11月27日 18時41分
-
3イスラエルとレバノンが停戦合意、60日の戦闘停止へ…ネタニヤフ氏「ヒズボラが違反すれば攻撃」
読売新聞 / 2024年11月27日 11時46分
-
4グーグルマップ通りに走ったら橋から転落、3人死亡 インド
AFPBB News / 2024年11月27日 15時28分
-
5元首相派、デモ一時中止=首都で衝突、500人超逮捕―パキスタン
時事通信 / 2024年11月27日 15時36分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください