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北朝鮮、次は核実験 制裁の効果乏しく

Japan In-depth / 2017年8月8日 11時0分

12日にロシアが肝いりで始めたInternational Army Gamesが終了する。各国軍同士の国際競技会のようなものだ。今回は第三回目、アゼルバイジャン、ベラルーシ、カザフスタンと中国が主催国で、28カ国が参加したという。同日、ジョージアとNATO諸国の共同演習も終了する。勿論偶然ではなかろう。

 

〇東アジア・大洋州

5-8日にマニラで恒例のアセアン外相会議、アセアン地域フォーラムなどが開かれる。米国務長官は8日からタイとマレーシアを訪問する。9日にはカンボジア首相が訪日する。12日にはグアムのアンダーセン空軍基地を中心に2週間行われた対潜作戦演習が終了する。日米・NZ三国が参加した対潜水艦共同訓練だ。

 

〇中東・アフリカ 

7-8日にアブダビでOPEC・非OPEC産油国が減産合意について話し合う。同時期、カタルではトルコ軍とカタル軍の共同訓練が行われる。8-9日にはロシア、イラン、トルコ三国がシリアについて話し合う。この暑い時期にご苦労様であるが、シリア問題で解決の糸口は全く見えない。

 

○南北アメリカ

ロシアゲートを捜査している特別検察官が3日ワシントンで大陪審を選出した。日本ではあまり大きなニュースになっていないが、米国では更にトランプファミリー包囲網が狭まったという印象を与える事件だろう。

そもそも、大陪審とは一般市民から選ばれた陪審員で構成される組織だが、彼らは日本のような裁判員ではない。陪審員の仕事は有罪か無罪かの審判ではなく、検察官が提出した証拠を審査し、被疑者が「起訴に値するか否か」を決めるだけだ。

それでも、必要があれば、事件に関わる人物や資料などにつき召喚状を出したりすることもできるはず。そうなれば、ロシアゲートは増々1972-74年のウォーターゲート事件に酷似してくる。これからワシントンには暑い暑い夏がやってくるかもしれない。

 

〇インド亜大陸

パキスタンで8月1日、前石油・天然資源相が首相に選出されたが、これは最高裁判所から汚職疑惑で議員資格を剥奪され辞任したナワズ・シャリフ前首相に代わり、同前首相の実弟が首相就任失格を得るまでの繋ぎ的措置らしい。確かに、前首相率いる与党は下院で圧倒的多数を占めているのだが、これって何か変ではないか。

今週はこのくらいにしておこう。いつものとおり、この続きはキヤノングローバル戦略研究所のウェブサイトに掲載する。

トップ画像:北朝鮮制裁決議を採択する国連安全保障理事会(2017年8月5日) UN Photo/Kim Haughton

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