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トランプ政権終わりの始まり

Japan In-depth / 2017年8月22日 9時0分

▲写真:トランプ氏娘婿ジャレッド・クシュナー大統領上級顧問と娘イヴァンカ・トランプ大統領補佐官/Photo by North Charleston

いずれにせよ、バノン氏の更迭はトランプ政権の「終わり」の始まりとなるだろう。但し、「終わり」の「終わり」が何時になるかはまだ分からない。バノン氏は今後もトランプ氏を非難しつつ、支援し続ける。この二人は切っても切れない関係だ。次にホワイトハウスを去るのはケリー首席補佐官かもしれない。

▲写真:ジョン・ケリー米首席補佐官/Photo by DOD photo by Glenn Fawcett

 

〇欧州・ロシア

 欧州大陸は今週も開店休業だが、21日にフランス政府関係者は労働組合と労働市場改革について協議を行う。なぜ、夏のバカンスの真最中なのか。本気で議論する気があるのかは疑問だが・・・。23-25日には仏大統領がオーストリア、ブルガリア、ルーマニアを歴訪する。少なくとも仏大統領は働いている。

 

〇東アジア・大洋州 

8月21日から米韓合同演習が始まるが、今回は規模をやや縮小したものの、基本的には机上演習だ。北朝鮮が大騒ぎするぐらいでビビってはいけない。北朝鮮は米韓演習のタイミングでミサイルを撃つのではない。1994年以来、核兵器搭載ICBMを完成させるための既存の計画に従い粛々と実験をしているだけだ。

▲写真:米韓合同軍事訓練(韓国・浦項、2014年3月)/Photo by Master Sgt. Michael Schellenbach, U.S. Marine Corps

誤解を恐れずに言えば、今回打つか、打たないかは大きな問題ではない。問題は日本列島越えのICBMを、グアムではなく、太平洋の真ん中に打ち込み、大気圏再突入の本格的実験に成功するか否かである。更に言えば、ミサイル防衛と同様、北のミサイルも本当に1万キロ飛ぶかどうかは二次的問題だ。

まずは、それらの能力を持つと相手に対し示すこと、そして、その相手国をして、そのような能力を敵が持っていると確信させることが大事だ。これこそが抑止力の本質である。勿論、本当に当たるかどうか、届くかどうかは重要だが、抑止論という観点からはそれは別の問題なのである。

 

〇中東・アフリカ 

この暑い中を米国の中東和平チームがイスラエルとパレスチナを訪問する。ヘッドが誰かは知らないが、本来ならトランプ氏の娘婿となってもおかしくないのだが。恐らく、彼はそれどころではないだろう。同チームはその後、サウジ、UAE、ヨルダン、カタルを訪問する予定だそうだ。

 

〇インド亜大陸

15日のインド独立記念日に際し、中国人民解放軍部隊がインド軍部隊と衝突し、投石騒ぎになったと報じられた。手を出したのは中国側だというが、それにしても懲りない連中だと思う。

今週はこのくらいにしておこう。いつものとおり、この続きはキヤノングローバル戦略研究所のウェブサイトに掲載する。

*トップ写真:スティーブン・バノン首席大統領補佐官/出典:flickr Michael Vadon

※文中画像が表示されない場合は、Japan In-depth(http://japan-indepth.jp/?p=35562)で記事をお読みください。

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