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インドネシア大統領官邸テロ阻止

Japan In-depth / 2017年8月23日 10時16分

 

■相次ぐ爆弾テロ

インドネシアでは2016年1月にジャカルタ中心部で爆弾テロが起きて以来、同年7月にジャワ島中部のソロの市警本部での自爆テロ、同年8月には爆発物に使用する予定の化学物質を所持していたテロ容疑者がスマトラ島ランプンで逮捕されるなどテロ事件が相次いでいる。

今年2017年5月24日にはジャカルタ市内カンプン・ムラユにあるバス停付近で爆弾テロ2件が起き、警察官3人が死亡している。この事件では圧力釜を使用した爆弾で爆発力を強化させていたことが分かっている。

▲写真 ジャカルタ内の交番を狙ったテロ(2017年1月)

Sarinah-Starbucks terrorist attack in Central Jakarta, 14 January 2016 Photo by Gunawan Kartapranata

その後も各地で国家警察対テロ特殊部隊「デンスス88」などによる事前の逮捕、摘発で複数の爆弾テロが未然に阻止されてきたとされる。独立記念日も近くなった8月11日は中東のイスラムテロ組織「イスラム国(IS)」への参加希望者に資金を提供し、シリアやISメンバーが国軍と戦闘状態を続けているフィリピンへの渡航を支援した反テロ法違反でジャワ島西部バンテン州南タンゲランの男性1人を逮捕している。

▲写真 国家警察対テロ特殊部隊「デンスス88」 出典:Wikipedia

また、8月12日には5月のカンプン・ムラユの爆弾テロに関与した容疑で西ジャワ州スメダン県タンジュンサリの漢方薬店経営者をやはり同法違反容疑で逮捕している。

さらに8月14日にはインドネシア国内の複数の過激派組織に活動資金を支援していたとしてスマトラ島リアウ州ロカン・ヒリル県の男性を逮捕するなど、独立記念日の直前まで各地でテロ容疑者逮捕が続いていた。

 

■国家警察がテロ警戒情報

国家警察では今回逮捕した大統領官邸での爆弾テロを計画していた5人の詳細な情報や押収した爆弾製造に使っていた化学物質について詳しいことを明らかにしていない。

この5人が、ISと関係のある容疑者なのかどうか、現在慎重に捜査を続けているが、地元記者によると「5人以外に事件に関与した容疑者をさらに追っている可能性があり、それが5人の詳細な情報を警察が明らかにしない理由と考えられる」としている。

また化学物質に関しては、「同様の物質の販売経路の捜査、さらに類似爆弾製造を未然に防ぐために詳細は今後も発表しないのではないか」(同)との見方を示している。

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