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オーストリア31歳首相誕生へ

Japan In-depth / 2017年10月17日 8時44分

 

〇中東・アフリカ

それよりも、個人的に懸念しているのはイラクだ。せっかくモスルからイスラム国の残党を掃討したのに、やはり恐れていたことが起きた。先日のイラク・クルド自治区住民投票での「独立派」圧倒的勝利を受け、イラク中央政府がキルクークに進軍し、一部の産業施設や空軍基地を制圧したという。

キルクークといえば、イラク北部の原油生産の拠点であり、クルド勢力の軍事組織ペシュメルガが実効支配してきた戦略的要衝だ。これを中央政府の正規軍が奪還しつつあるとなれば、これは新たな内戦の始まりを暗示する恐ろしい事態。イラクの安定を望む米国にとっては新たな頭痛の種となるだろう。

写真)クルド勢力の軍事組織ペシュメルガの兵士達 イラク・キルクーク flickr : Kurdishstruggle

 

〇欧州・ロシア

スペインではカタルーニャ自治州の「独立宣言」についてまだ揉めている。中央政府は19日午前10時までに独立宣言を撤回しない場合、憲法が定める手続きに入ると警告した。中央政府は憲法に基づき、自治州が違憲行為に出た場合、直轄統治を始める構えだが、そこはスペインだから、ガチンコなしで解決することを祈ろう。

写真)独立デモ バルセロナ 2010年 Photo by ca:User:amadalvarez

それにしても、欧州は何たる惨状か。今週はロンドンからルーマニアのブカレストとウクライナのキエフへ出張する予定。国によって状況は違うので、どれが欧州全体の潮流で、どれが各国特有の現象かを見極めることが重要だと思っている。来週は欧州の話をメインに書きたい。

 

〇東アジア・大洋州

 16日から米韓両軍が共同訓練を始めた。17日から本格的な演習が始まり、韓国側報道では、北朝鮮特殊部隊への対処、北朝鮮指導部を襲撃する「斬首作戦」を担う米特殊部隊も参加、日米韓イージス艦によるミサイル追跡訓練、朝鮮半島有事等を想定した米軍家族など非戦闘員の退避訓練も行うという。

写真)韓国釜山港に到着した米原潜「ミシガン」2017年10月13日 出典)U.S. Pacific Command

先々週、「10月10日の党創建記念日前後にミサイル発射の可能性は50%」と言った専門家がいたが、16日現在、何も起きていない。18日の中国共産党党大会に合わせて発射するという説もあるが、皆さんはどう思われるか。筆者は「発射しない可能性も50%」と言いたい。要するに、「当たるも八卦・・」である。

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