「疑似政権交代」望ましい 自民党山本一太氏
Japan In-depth / 2017年10月30日 18時0分
総裁派閥が変わることによる「疑似政権交代」のようなサイクルになってくのが望ましい。来年の総裁選挙は、石破氏や野田聖子氏、岸田政調会長などに出て頂いて、きちっと党内で議論して、新しい総裁を選んでいくプロセスが大事。」と答えた。
細川氏が、2015年の総裁選挙では野田聖子氏が立候補に必要な推薦人20人を集められず出馬を断念したことで、安倍総裁2期目は無投票で再選されたこと、すなわち実質的には総裁選をしなかったことに触れ、このときは選挙をしなくてよかったのかと質問すると、山本氏は「選挙になったほうが良かったと思うが、野田聖子氏は結局20人集められなかった。やはり彼女に政策の旗が不足していたからであって、総裁派閥から妨害されて集まらなかったというのは言い訳。次回は、野田氏含めて出たい人は皆出たほうがいい。」と述べた。
また、現在、自民党に少しでも批判的な意見を言うと「反安倍」と言われてしまう風潮があることを指摘・批判し、「意見を言う人はとても大事で、こういう人達を絶対潰してはならない。」と述べ石破氏、野田氏、小泉氏を擁護した。
「石破氏にも、岸田政調会長にも(総裁選に)出てくれといっている。選挙はやったほうがいいし、自民党は依然として好きなことが言えるオープンな政党だが、やはり総理に対して気を使い過ぎたところはある。小選挙区制で党本部の力が強まっているということはあるかもしれないが、もっと自由にいろいろ異論が出たほうが、憲法の議論も含め、自民党にとっても安倍総理にとっても良い。」と党内の活発な議論の重要性を強調した。
細川氏は、自民党憲法改正草案の年内提出について、自民党の選挙公約で改憲を目指すと書かれた4項目(注)のうち、ずっと言われてきたのは緊急事態条項だけである上に、自衛隊の明記は自民党の中でもかなり議論があるのではないか、と指摘した上で、改憲草案はあと2ヶ月でまとまるのかと質問した。
山本氏は「2020年くらいから施行したい、と総理が総裁として一石を投じた。でもその後、基本的に党に任せると言っている。だからそこはあまりこだわらずに丁寧にやったらいい。党内にも1項、2項を残して自衛隊を明記するという考え方に賛成する人もいるし、2項を削らないとおかしいという、石破さんを含めた党内ではマジョリティだった人達の意見もある。公明党も慎重だし、発議できても国民投票に通らないといけないから、立憲民主党や希望の党とも擦り合わせないといけない。全体の流れを見て慎重にやったらいい。」と述べた。
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