来年の通常国会が勝負 希望の党渡辺周氏
Japan In-depth / 2017年11月19日 10時20分
■特別国会の見通し
細川氏は「実質10日の特別国会の審議における重要なテーマは」と質問した。
渡辺氏は「今回は、安倍首相による国難突破解散である。今鳴りを潜めている北朝鮮は今後どういう出方をするのか。中国は習近平体制が強まる中で、台湾や南シナ海の問題を抱えつつ、どう接していくか。北朝鮮の問題に対して足並みを揃える中で、アメリカと日本で立ち位置は違うが、日本は中国にどう対応するか。
また、対韓国は、北朝鮮の問題で、日米韓でまとまって向かい合わなければならないのに、トランプ大統領訪韓の際の状況をみると、実は足並みを揃えたくないのではないかというのが見え隠れする。それは、来年2月に開催される平昌五輪を何とか成功させるため、アメリカとはうまく関係を結びながらも、北朝鮮に人道支援で9億円ものお金を出す、というダブルスタンダード。一方、日本とも国内世論を考えればあまり妥協したくない。」と指摘した。
「それぞれ複雑な事情を抱えている国々がある中で、勿論対北朝鮮を含め国難を安倍首相はどのように突破するのか。特にトランプ大統領のアジア歴訪を受けて日本政府はどうするのかということをまず当面、国会で正したい。」と述べた。
■拉致問題
渡辺氏は「かつてブッシュ元大統領も拉致家族に会ってリップサービスした直後に(北朝鮮を)テロ指定国家から解除し、リップサービスで終わってしまった。本当にアメリカとこの問題を共有してもらえるのか。」と疑問を呈した。
一方、トランプ大統領も訪日前に“Remember Pearl Harbor”とツイートした。渡辺氏は「アメリカ、トランプ政権との間合いを安倍首相はどう考えているのかというのも国会で正したい。」と述べた。
細川氏は「今回トランプ大統領は(拉致問題に対し)非常に心を痛めたという報道はあったが、やはりアメリカ頼みではなく日本が主体的に拉致問題を解決するための努力をしていくべきか」と質問した。
渡辺氏は「北朝鮮が非人道的行為をいかにやってきたかということを北朝鮮と国交のあるすべての国に対して(知らせる)。拉致問題を歴史の一コマに終わらせないように解決をする。併せて北朝鮮が民主的な国家になれば、そういった見返りも含め訴えていく。」と答えた。
(この記事はラジオ日本「細川珠生のモーニングトーク」2017年11月11日放送の要約です)
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