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日韓の溝埋めるのは困難 阿達雅志参議院議員

Japan In-depth / 2017年12月25日 21時15分

阿達氏は「トランプ大統領は、大統領として個性的で、良く言えばリーダーシップがあり、悪く言えば周りの言うことを聞くよりも自分の考えでどんどん進んでいく。そういうトランプ大統領と、密なコミュニケーションを取れる日本の総理ということで、その分日本を大事にしてくれるということが起こっている。」と答えた。

次に細川氏は、北朝鮮問題について質問した。まず、今後の北朝鮮情勢の見通しを尋ねると、阿達氏は「アメリカは最終的には北朝鮮の非核化(を目指している)。アメリカは外交政策の中心に、世界中で限られた核兵器保有国以外が核兵器を持つことを許さないという核不拡散体制を貫くという方針をはっきり持っている。一方で北朝鮮は、自分たちが生き残るためには核を持たないといけないと(考えている)。この両者がいずれどこかでぶつかる可能性は非常に高い。」と答えた。

お互いに歩み寄るということはもう無いということか、との質問には、「最後の部分では無いと思う。ただ、アメリカが軍事的オプションを取るまでに、取りうる外交的手段はまだ沢山ある。」と述べた。

その上で、懸念事項を3点上げた。まず、「北朝鮮は、ICBMと言われる大陸間弾道で1万キロの距離を飛ばせるようになった。これに水爆をのせることができるようになると、アメリカ本土を狙える。そうなると、今アメリカが持っている北朝鮮を牽制するための核抑止力が脅かされることになる。北朝鮮が核兵器を持っているだけなら良かったが、ICBMまで持ってしまった時点で、アメリカとの関係においては、レッドラインをほぼ超えてきた。」という状況で「トランプ大統領が本当にすべてのステップを全部踏むのかどうか。」ということ。

▲写真 北朝鮮の大陸間弾道弾 火星13号とされるミサイル 出典:Missile Defense Advocacy Alliance

2点目に、「アジアの地域に、空母が3隻いる」状況で「順にステップを踏んでいる間に、偶発的に何かが起きてしまう」のではないかということ。

3点目として、「北朝鮮が状況を読み間違えることで何かが起きてしまうということは可能性を否定出来ない。」ということだ。

細川氏が韓国について、「日米韓関係が重要であるにも関わらず、トランプさんを接待するのに(韓国は)日本に挑発的な態度を示しているようにも見えた。日韓関係は大丈夫なのか」と質問すると、

阿達氏は「正直なところ、日韓関係の溝を埋めるのは難しいところがある。以前アメリカが間に入って、日韓合意という形で慰安婦問題について決着をつけたが、結局韓国は履行できなかった。対北朝鮮では日米韓が協調していかなければいけない一方で、韓国は経済的には中国に依存しており、北朝鮮に対しては、38度線で国境を接して、同じ民族同士で戦うことには抵抗がある。日本やアメリカとは違う考え方をしている部分が随所に出てきている。」と述べた。

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