「米中対決」激化へ【2018:アメリカ】
Japan In-depth / 2018年1月1日 19時0分
ところがトランプ政権はあくまで対立が基本なのである。その証拠がトランプ大統領が去年12月18日に発表した「国家安全保障戦略」だった。トランプ大統領はそのなかで「中国とロシアが軍事力や経済力政治力を拡大して、アメリカ主導のいまの国際秩序を壊し、米側の利益や価値観に反する新たな世界を作ろうとしている」と断じたのだ。そしてその中ロ両国の膨張の防止が不可欠だと強調していた。
▲写真 国家安全保障戦略を発表するトランプ大統領 2017年12月18日 出典:U.S.Department of State Official Blog
トランプ大統領は同戦略のなかでもとくに中国をアメリカにとっての長期的な脅威や挑戦の最大の相手として位置づけていた。そのうえでアメリカが今後インド・太平洋地域で中国と断固として対決していくことを誓ったのだ。
このアメリカ側の中国との対決姿勢は2018年の国際情勢でも基調となるだろう。米中両国はもちろん協調や協力という領域も欠かせない。だがそれでもなお基本は対決であり、競合であり、潜在的な敵対となる、ということである。
▲写真 中国「抗日戦争・世界反ファシズム戦争勝利70周年軍事パレード」北京 2015年9月3日 出典:ロシア大統領府
この米中対決こそが2018年の世界の最大のうねりとなるだろう。
トップ画像:習近平中国国家主席と会談するトランプ米大統領 G20にて 2017年7月8日 flicker:The White House Official White House Photo by Shealah Craighead
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