気づかれない「競争」
Japan In-depth / 2018年1月23日 14時41分
現実はどんな競技で私たちは競っているのか、そもそも何を持って勝利とするかわからない中に生きている。ただ、選び選ばれるという事実が、選ばれる人とそうではない人を分けている。ダーウィンが言うように、賢いものがサバイブするとも強いものがサバイブするとも限らない。ただ、結果を見ると生き残った種とそうではない種がいる。
繰り返しになるが、どのような認識で生きるのかは個人に委ねられている。私は競争すべきとも、競争心を持つべきとも思っていない。ただ、現実として競争から逃げることはできない(自然淘汰と同意義で使っているので)と思っている。
もちろん、結果として競争しないという認識の方がうまくいくことも、競争から降りて自分を自由に生きると認識した方がうまくいくこともある。が、それはどのような認識を持ちたいかという観点でありそれは個々人が自由に行えばいいと思うが、全てのものに限界がある以上、競争は必ず存在している。
▲イメージ写真 出典:Pixabay
最後になるが幸福と競争の関係はよくわからない。幸福になりたいのであれば競争しないという認識が重要だというのは重々わかる。私は幸福になるには競争に勝つしかないという認識は持っていなくて、もしろ競争から解放されたという認識で生きられるならそれは最高だろうと思っているのだけれど、途上国の現状を見ると、やはり余裕がないと、障害者や高齢者や子供すらちゃんとサポートできないので、ある程度集団として競争に勝っておいた方がいいという”認識”を持っている。
(この記事は2017年7月19日に為末大HPに掲載されたものです)
トップ画像(イメージ):出典 Pixabay
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