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金正男氏、暗殺4日前米情報機関員と接触?

Japan In-depth / 2018年2月2日 10時38分

被告弁護側は事件に関与し、金正男氏殺害を指示したとされる北朝鮮大使館員を含む複数の北朝鮮国籍の男性らがいずれも事件発覚後にマレーシア政府の特別措置もあり、北朝鮮にすでに帰国しており、法廷での証言が全く得られないとして「公平性からも問題がある」と指摘してきた。

弁護側によるとこのままでは実行犯の2被告だけに有罪判決が下され、「スケープゴートによる幕引き」の懸念があると主張している。

今回の警察官による金正男氏と米国情報機関となんらかの繋がりがある米国人が殺害直前にランカウイ島で面会していたとの証言で、この面会を察知した北朝鮮側がなんらかの理由で金正男暗殺の最終決断を下した可能性も浮上、今後の裁判で弁護側はさらにこの米国人と金正男氏の関係について詳しい供述を求めるものとみられている。

米政府、米情報機関は金正男氏の動向を把握し、情報が少ない金正恩委員長や政権中枢の情報を金正男氏から不定期的に得るために接触をしていた可能性も指摘されている。このため、今回の面会が「暗殺の早期実行」に関係していたとしたら、米情報機関にとっては大きな失態にもなりかねない。

事前に日本のメディアがこの面会の件を報道したことやこのような背景もあり、米CNNテレビなど米メディアは29日の公判の様子を詳しく伝え、米側の関心の高さを示していた。

 

TOP画像:クアラルンプール国際空港出発ホール  出典)photo by Morio

 

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