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北の時間稼ぎに乗っかる韓国

Japan In-depth / 2018年2月21日 10時33分

問題解決のカギは米朝ではなく、米中関係だ。国際社会(国連)の役割は限定的だろう。米中の戦略的妥協がない限り、北朝鮮核問題の解決はない。米中が北朝鮮を含む朝鮮半島の将来についてコンセンサスに至らない限り、進展は見込めない。その間も微笑外交が続けば、「北核保有」の黙認問題が現実味を帯びてくるだろう。

▲写真 習近平中国国家主席と会談するトランプ米大統領 G20にて 2017年7月8日 出典 flicker:The White House

 

〇 欧州・ロシア

EUでは19日から予算関連の会合が続く。予算はどの国でも大問題だが、EUともなれば決定に時間がかかる。20日にはドイツの社民党が大連立について党員投票を行う。結果が出るのは3月4日だが、これで本当に終止符を打つことができるのか。結果は他の欧州諸国にも影響が及ぶので要注意だ。

 

〇 東アジア・大洋州

中国圏の春節は23日まで続き、ベトナムのテト休暇は20日に終わる。23日には米国とタイが主催する共同軍事演習コブラゴールドも終わる。平昌五輪は25日に終了するが、北朝鮮の核問題が解決しないまま、南北対話の議論だけが続くのだろう。このまま南北対話を進めて良いものか。日本が何かできることはないのか。

▲写真 平昌オリンピック 北朝鮮応援団 flickr : Republic of Korea

日本は「最大限の圧力が先」という今の立場を続けるしかない。米国の情報機関が「決断の時間は限られている」と述べたように、あまり時間は残されていない。今更、対話や交渉をやっても北朝鮮に時間を稼がれるだけ。ICBMが初歩的ながら完成すれば、それは米のホームランドセキュリティとなり、個別的自衛権行使の問題となる。

 

〇 中東・アフリカ

今週の中東は静かだ。先週ミュンヘンで行われた安全保障会議で、イスラエルとイランが非難の応酬を行った。イスラエル首相は撃墜したイランのドローンの破片を手にイランを厳しく非難したが、イランはこれを事実上無視。だが、両者の対立がこの程度で終われば、イランとイスラエルのシリアでの交戦拡大は当面回避できそうだ。

▲写真 イスラエルのネタニャフ首相 出典:公式Twitter Munich Security Conference

 

〇 南北アメリカ

司法省の特別検察官がロシア人13人を起訴した。これで直接ロシアゲート問題に悪影響が及ぶ訳ではないが、トランプ陣営が無罪放免になる訳でもない。トランプ政権に司法省とFBIの動きは止められないし、特別検察官を罷免でもしようものなら、事態は更に悪化するだろう。トランプ氏にとっては不愉快な日々が続くはずだ。

対北朝鮮戦略について米政権内は意見が割れている。全てのオプションがテーブルにあるということは、最終的に決めていないということ。良く言えば柔軟だが、悪く言えば決めかねているのだ。ホワイトハウスが軍事作戦の検討を求め、国防省は選択肢を考えながらも実は最もやりたくなく、国務省は十分機能していない。これが実態だ。

 

〇 インド亜大陸

23日、トルクメニスタン、アフガニスタン、パキスタン、インド(TAPI)パイプラインのアフガン部分の竣工式がようやくトルクメン・アフガン国境で開催される。

今週はこのくらいにしておこう。いつものとおり、この続きはキヤノングローバル戦略研究所のウェブサイトに掲載する。

トップ画像:金与正氏(中央の女性)出典 Republic of Korea

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