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何のための東京五輪?その1 東京都長期ビジョンを読み解く!その57

Japan In-depth / 2018年3月4日 9時48分

▲図1 「東京都予算案の概要」P24

年度で見ると、31、32年度で8,100億円と全体の6割弱が使われる。30年度は会場関係817億円、大会関係166億円、大会の成功を支える関連事業1,100億円、大会に直接・密接に係る事業1,200億円で合計3,283億円となる。

東京都は1,375万人の人口なので単純に割ってみると、人口1人あたり23,876円の負担ということになる。この金額をどう見るかは読者それぞれに判断してもらうべきだが、さすがにスポーツ大好き人間の私でも疑問を持つ額ではある。

特に気になるのは「大会の成功を支える」「大会に直接・密接に」という文言。以下のような事業が並ぶ。いったい、どういう定義なのだろう。関連するというロジックは何なのだろう。

 

【関連事業】

◆大会の成功を支える関連事業:

・受⼊環境の充実 (バリアフリー化、多⾔語化)

・各種ボランティアの育成・活⽤

・教育・⽂化プログラム

・都市インフラの整備(無電柱化等)

・観光振興、東京・⽇本の魅⼒発信

観光振興は五輪に関係ないのでは?無電柱化と言っているが、五輪はコンパクトな五輪で一部のところで行われるから関係ないのでは?という疑問が頭に浮かぶ。これを機会に、予算要求してしまえ!ということを都庁の方々はまさか考えるとは思えないので、そこはつっこまないことにしよう。

また、この1.4兆円という莫大な金額が膨らんだ場合の「政治責任」はどなたがおとりになるのだろうか。だいたい当初の予想を超えた経費は、広く薄く(知らず知らずのうちに)税金として転嫁されてるのがこの国の歴史である。政治家の先生たちはよく「政治責任」を主張するが、政治学の専門家である私の知る限り、責任をとった方についてついぞ知らない。その点も小池都政に期待したい。

▲写真 平成30年第一回東京都議会定例会 議会で答弁に立つ小池知事 2018年3月1日 出典:Facebook 東京都知事小池百合子の活動レポート

 

■ スポーツ実施率目標は達成できるのか?

東京都が発表した「2020改革プラン ~ これまでの取組の成果と今後の進め方 ~(素案)」をみても、「スポーツの力を広く浸透させ、都のスポーツ振興を飛躍的に発展させる絶好の機会」であり、2020年の達成目標として、スポーツ実施率70%を目標に設定していくそうだ。ただし、都民のスポーツ実施率、つまり、週1回以上、スポーツや運動を実施した人の割合は56.3%。目標の70%からは程遠い現実がそこにはある(達成率80%)。

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