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仏、「性交同意年齢」下限を15歳に

Japan In-depth / 2018年3月11日 1時5分

ちなみに、昨年の11月と言えば、米国でもソーシャルメディアで「#MeAt14(14の時の自分)」というハッシュタグと共に、自分が14歳だった時の写真を大勢が投稿していた時期でもある。

米国では州によって性行為の同意年齢の下限が16歳から18歳とバラバラだが、ニュースの司会者が14歳でも同意の上の性行為はあり得ると発言したことから、多数の人が反発してソーシャルメディアで抗議行動に出た。

「#MeAt14」の動きは、米紙ワシントン・ポストが、アラバマ州の上院補選で共和党候補のロイ・ムーア判事について、女性4人が実名で、それぞれ10代のころに当時30代でアラバマ州の副地方検事だったムーア判事に、性的に体を触られたと訴える記事を掲載したのを機に始まった。名乗り出た女性の一人は、当時14歳だったと話している。

▲写真 ロイ・ムーア判事 photo by BibleWizard

そのため、14歳の子供がどうやって性行為にまともに同意できるほど精神的に成熟していると思えるのかを問いただすために、ツイッターでは「#MeAt14」のハッシュタグと共に10代前半のころの自分の写真を投稿する人が相次いだのだ。

14歳の時の写真を投稿したキャサリン・ローソンさんは、「これは受け入れられる話なんだと言おうとしても、そんなことはあり得ないんだと言うために、自分が14歳の時の写真を共有しました。10代の子供は大人の男性との関係に、決して同意などできません。法的な同意年齢の問題ではなくて、私たちは子供を守らなくてはならないんだという社会の共有価値観の確認なのです」と言う。

▲写真 キャサリン・ローソンさん 出典:Catherine R L Lawson


https://twitter.com/catlawson/status/929391907087831042

▲キャサリン・ローソンさん twitter

こうした米国の流れも影響しているかもしれない。フランスでは「性交同意年齢」については、当初13歳か15歳のどちらにするのかが議論されていた。最終的には、青年時代の脳の成熟に関する国際的な研究で、特に15歳未満で受けた性的傷害による深い痕は生涯に永続的な影響を及ぼすという専門家の意見や、市民の意見を元に15歳と結論づけられたのだ。

ところで、日本にはすでに「性交同意年齢」があるが、年齢はいくつに設定されているのだろう。なんと日本は13歳である。「性交同意年齢」は、強姦罪について定める刑法177条の「暴行又は脅迫を用いて十三歳以上の女子を姦淫した者は、強姦の罪とし、三年以上の有期懲役に処する。十三歳未満の女子を姦淫した者も、同様とする」という条文からきているようだ。

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