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虎・象、インドネシアで野生動物殺害

Japan In-depth / 2018年3月11日 14時0分

 

■ 森の人も相次ぎ殺害、損壊も

1月下旬、カリマンタン島の中部カリマンタン州南バリト県で自宅敷地内に侵入したとして住民2人がオランウータンを射殺、首を切断して近くのバリト川に遺骸を放置した。

また、2月上旬には同じカリマンタン島の東カリマンタン州クタイ県で、農地を荒らしたオランウータンを農民5人が空気銃で殺害、警察の検視の結果、オランウータンの体内からは130発の銃弾がみつかる事案も起きている。

▲写真 カリマンタン島のオランウータン flickr : Marc Veraart

オランウータンについては2017年12月にスマトラ島北部で新種が発見されるなど世界的なニュースになったこともあり、保護運動が高まりを見せていただけに、この2件のオランウータン殺害は、インドネシア政府だけでなく国際的な動物保護団体にも大きな衝撃を与えた。

 

■ 人間との共存が大きな課題

スマトラ虎は推定で300~500頭が生息しているだけで、熱帯雨林の奥深くを生活圏としている。またスマトラ象は推定で2400~2800頭とみられている。オランウータンはスマトラ島北部で約9200頭、カリマンタン島で12,300~15,500頭と推定されている。

オランウータンに関しては2月15日付けの米科学誌「カレント・バイオロジー」に「1999年~2015年の16年間に生息数が約15万頭減少した」として絶滅の危機にまさに瀕している種である、との研究結果が発表されている。

いずれの野生動物も、インドネシアの地方で進むパームヤシの開発や紙パルプ生産のために伐採、開拓が進む森林、原生林によって生態系が破壊されているという現実がある。

その結果、餌を求めて畑や農園に出没せざるをない環境がある。環境森林省はスマトラ島、カリマンタン島に新たに74か所のコールセンターを設置するとともに自然保護・野生動物保護の専門家を派遣するなどして「野生動物への理解を深め、決して殺害することのないように」と保護を求めている。

さらに野生動物減少の大きな原因である密猟に関しても、警察や軍の協力を得て取り締まりを強化している。かつては密猟した希少動物はジャカルタなどの富裕層が「珍しいペット」として飼育していたり、国際的な密輸ルートで海外に動物園や愛好家に高額で売られたりしていた。

しかし近年は、虎や象、オランウータンといった大型動物は密輸が難しくなり、その場で殺害して中国の漢方薬の原料になる臓器、高額取引される象牙などだけが持ち去られるケースと単に農地を荒らしたというような理由で殺害するケースが増えている。

トップ画像:虎を狩ってポーズをとる住民ら バンタン・インドネシア 1941年 出典 国立世界博物館

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