1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

柔道がはぐくむ日米交流

Japan In-depth / 2018年3月16日 10時41分

日本側の女子は国士館大学の吉田安奈選手や日本大学の齋藤郁選手ら6人が元世界大会覇者の西田優香コーチに率いられ、日ごろ外部との練習の少ない米側の女性選手たちと活力いっぱいに稽古をした。

写真)東京学生柔道連盟と研修団の選手たちと、ジョージタウン大学ワシントン柔道クラブの合同の練習風景(2018年3月6日)
撮影:SHK

 

最初のジョージタウン大学ワシントン柔道クラブは大学の柔道部と町道場が合体した形で70人ほどの男女が日本の研修団を2日にわたり、迎え入れた。アメリカ側の男子が日本の女子に練習を挑むことも多く、国士館大学の川本優選手ら軽量級の女子が屈強な米側の男子を鮮やかに投げる場面もあって、拍手を浴びていた。

男子は日大コーチの甲斐隆文氏の指導で早稲田大学の下田将太、慶應大学の井上頌悠、日大の坂口真人各選手たちがワシントン柔道クラブの有段者たちと熱のこもった練習を重ねた。同クラブでは一時に練習をする選手たちの数が多すぎて、規制を要するほどだった。

日本側はアメリカ側の要望で、個々の選手たちがそれぞれ得意技をも披露した。日大の橋本海、順天堂大の秋村毅、専修大の佐藤大樹、駒澤大の渡井明道各選手らが独自の投げ技をみせ、アメリカ側から感嘆の声を浴びた。

こうした合同練習の合間や終了後に両方の柔道家たちがそれなりに語りあい、交歓する場面も多かった。言葉が自由でなくても、柔道が共通の言語となって、交流がはずんでいた。同クラブは学生以外に種々の職業分野の社会人も多かったが、世代の差を越えての柔道交流が独特の親しみを生んでいるようだった。

研修団はワシントンから車で50分ほどのメリーランド州アナポリスにある米海軍士官学校の柔道クラブをも2日間、訪問した。海軍や海兵隊の士官を養成するこの大学では合計20数人の男女学生の柔道クラブ員が研修団と合同練習をした。

日本側では拓殖大学の水谷公、法政大学の木下将充、東海大学の北郷颯各選手らが先頭になって米側の男女と乱取り練習をした。子供のころから柔道をしてきた日本側選手と大学に入ってからの米側選手とではどうしても技の水準が異なったが、米側は持ち前の体力と気迫とで必死に食い下がり、熱戦も多かった。

士官学校側は日ごろ外部の選手と練習する機会がほとんどないためか、日本側の選手を奪いあうように捕まえて、稽古に励んでいた。

写真)東京学生柔道連盟と研修団の選手たちと、ジョージタウン大学ワシントン柔道クラブの合同の練習風景(2018年3月6日)
撮影:SHK

 

海軍士官学校のトム・テデッソ柔道部長は「日本の現役選手たちの技の鋭さは本校の学生もよくわかり、よい体験だと大喜びです」と語った。この柔道クラブでも練習後は選手同士が交歓し、日米大学生交流の花を咲かせていた。

なお研修団はワシントンでは在米日本大使館をも見学に訪れ、島田丈裕公使や川野真稔参事官から日米関係の現状などについての解説を受けた。また米側との柔道以外の交流ではジョージタウン大学の日本研究のケビン・ドーク教授から新渡戸稲造と日本の武士道についての特別講義を聞いた。

写真)ケビン・ドーク教授   出典)ジョージタウン大学

 

トップ画像)東京学生柔道連盟と研修団の選手たちと、ジョージタウン大学ワシントン柔道クラブの合同の練習風景(2018年3月6日)
撮影:SHK

 

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください