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露、蛮行も平然かつ確実に実行

Japan In-depth / 2018年3月21日 18時31分

 

〇 欧州・ロシア

英国のEU離脱問題で進展があった。19日、EU側交渉官は焦点となっていた離脱後の激変緩和に向けた「移行期間」を1年9カ月とすることで双方が合意したと発表。合意内容は22-23日にEU首脳会議に報告されるという。ようやく決まったようだが、英国離脱後の姿はまだ明らかではない。一歩前進だが道はまだ遠し、ということか。

▲写真 EUとの将来の経済連携に関するスピーチを行ったメイ首相(2018年3月2日) 出典 イギリス首相府

ロシア外相が訪日し、21日に日露外相会談が東京で開かれる。5月には安倍首相の訪ロが予定されており、今回の外相会談の目的は首脳会談の「環境整備」といわれるが、そう簡単ではないだろう。ロシアのラブロフ外相に限らず、ソ連の時代からロシアの外相は任期が長い割に柔軟性に欠ける。これも彼らの伝統の一部なのか。

▲写真 ラブロフ外相(左)とプーチン大統領(右) 出典 ロシア大統領府

 

〇 東アジア・大洋州

20日に中国の全人代が閉幕した。副首相に習近平氏の経済ブレーンといわれる劉鶴・党中央財経指導グループ弁公室主任が就任。王毅外交部長が兼務で国務委員に昇格するなどの人事が決まった。副首相、国務委員の数や構成に大きな変化はない。習近平氏の権力集中ばかりが目立った形だ。

▲写真 第13期全人代第1回会議 出典 中華人民共和国人民中央政府

北朝鮮関連で目立った動きはない。水面下で南北の話し合いが続いているのか、それとも大きな進展はないのか。4月1日には平昌五輪等で延期されていた米韓合同軍事演習が実施される。19日にフィンランドで開かれる非公開国際会議に北朝鮮外務省北米副局長が参加するというが、このレベルの職員に実質的交渉権限はない。

▲写真 日米間合同訓練の一環として、米空軍B-1Bランサー爆撃機と米海兵隊F-35BライトニングIIが韓国のピルスンレンジ訓練場で行った爆撃訓練 2017年8月30日 出典 USNI News

 

〇 中東・アフリカ

19日からサウジアラビア皇太子が訪米する。このムハンマッド・ビン・サルマーン(MbS)は実質的なサウジ最高権力者であり、トランプ氏の娘婿とも親しい。MbSは20日にトランプ氏と会談するほか、ボストン、ニューヨーク、ヒューストン、シアトル、サンフランシスコを訪問するという。MbSにとっては米国を良く知る良い機会となるだろう。

▲写真 ホワイトハウスを訪れたサウジアラビアのムハンマッド・ビン・サルマーン皇太子(左) 出典 The White House

 

〇 南北アメリカ

先週からトランプ氏は再び選挙モードに戻ったようだ。Keep America Greatなるスローガンを作り、中間選挙に向け精力的に各地を回っているが、13日に行われたペンシルベニア州連邦下院議員補選では民主党候補が予想外の善戦で、議席を奪う勢い。大統領選で圧勝したこの地でトランプ神話に陰りが見え始めたようだ。

▲写真 トランプ大統領 出典 トランプ大統領公式インスタグラム

 

〇 インド亜大陸

22日からドイツ大統領がインドを訪問する。

今週はこのくらいにしておこう。いつものとおり、この続きはキヤノングローバル戦略研究所のウェブサイトに掲載する。

トップ画像:マネージ広場で勝利を祝うプーチン大統領 出典 ロシア大統領府

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