1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

北朝鮮の軍事脅威 在韓米軍司令官報告 その1

Japan In-depth / 2018年5月3日 11時0分

ではブルックス司令官の証言の内容を以下に伝えよう。いまこそ北朝鮮の軍事能力はどうなのかを知るべきときだろう。金正恩委員長の平和を語る微笑とは対照的な現実が朝鮮半島にはなお存在するという厳粛な事実だともいえよう。

 

【世界全体への多様な脅威】

北朝鮮はなお北東アジア、さらにはそれ以上の地域の安全保障と安定に対する顕著な脅威となっている。2017年は朝鮮半島だけでなく世界全体の緊張を高めた北朝鮮の継続的な挑発、威嚇、そして行動が目立った。金正恩政権は通常戦力と大量破壊兵器のさらなる開発、そのうえにアメリカ本土への直接の脅威を構成する非対称の軍事能力によってインド太平洋地域の安全保障と安定とを危険にさらしてきた。

北朝鮮の戦略は挑発的な行動とメッセージの発信のタイミングと方法とを巧妙に組み合わせることによってアメリカ側のアジア地域の主要な同盟相手諸国の間の連帯を崩すことを狙っている。

 

【弾道ミサイルの危険】

▲画像 北朝鮮の弾道ミサイル 火星15号 出典  Missile Threat CSIS

2017年だけでも、北朝鮮はICBM(大陸間弾道ミサイル)を3回、発射し、6回目の核兵器実験を実行した。そのほかに合計16回のミサイル発射を断行した。しかもそのうちの2回はミサイルが日本の上空を通過した。北朝鮮のミサイルは韓国だけでなく、ますます多数のアメリカの同盟諸国を脅かすようになった。いまや北朝鮮はオーストラリア、日本、イギリス、アメリカという諸国の国民を脅かし、とくにグアム島と韓国に対する脅威は露骨となった。

そのうえに金正恩は自分の兄の金正男を暗殺するため、マレーシアに化学兵器を配備した。この行動は他国の主権下の領土への侵害でもあった。この種の無法な活動や展開は北朝鮮の脅威の範囲を拡大したことにもなるが、その一方、国際社会はここ数ヶ月、金正恩政権に対して前例のない外交圧力や経済制裁により対決を厳しくしてきた。

(その2に続く。全3回)

トップ画像:ビンセント・ブルックス在韓米軍司令官 出典 USNI NEWS

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください