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米朝首脳会談、衝動的中止も

Japan In-depth / 2018年5月22日 23時31分

やはり、「あれだけ衝動的に決めたものは、同じく衝動的に中止される可能性がある」ということに尽きる。ポイントは米韓首脳会談だ。この会談で韓国大統領はトランプ氏を再説得できるだろうか、それとも、ここでトランプ氏の韓国、特に文大統領個人に対する信頼は完全に消失してしまうのだろうか。22日は要注意である。

 

〇 中東・アフリカ

5月6日、9年ぶりの総選挙が行われたレバノンでは組閣作業が難航していたが、21日が組閣期限となる。今後は臨時政府を組織し、その下で更なる組閣作業が行われるらしい。サウジが支援するハリーリ現首相続投の可能性が高いが、イランもヒズボッラを通じて影響力を行使している。組閣が円滑に進まない理由はこれだ。

 

〇 欧州・ロシア

21日にもイタリアでようやく新政府が決まりそうだ。まあ、あのイタリアだから不思議はない。最大の問題は新政権がより反EU的姿勢を示す可能性があることだろう。21日にはイラン核合意についてイラン外務次官とEUとの協議がウィーンで行われるそうだ。しかし、米国抜きかつ、このレベルで会合しても進展はないだろう。

▲写真 EU首脳会談(2018年5月17日)出典:イタリア政府

25日にはユーロ圏諸国がギリシャ問題を協議する。いつまでこんなことを続けるつもりだろう?今週もロシア外交が活発だ。22日にロシア大統領がインド首相、ブルガリア大統領と、24日からは仏大統領と日本の安倍首相とそれぞれロシアで会談する。日仏首脳は25日にサンクトペテルスブルグでの国際経済フォーラムに参加する。

 

〇 東アジア・大洋州

23日から北朝鮮がプンゲリの核実験場を閉鎖する式典取材も含め、米英中露韓の記者団の入国を許すそうだが、報道によればトンデモナイ金額になるらしい。2月の五輪参加の場合もそうだったが、最近の北朝鮮は何でもカネ、カネ、カネだ。そういえば、筆者が米国シンクタンクの訪朝団に参加した時も、高額を請求された覚えがある。

▲写真 豊渓里(プンゲリ)核実験場 出典:Google map

今週にも日本が米国の鉄鋼アルミ関税に関し具体的な対抗措置を発動する旨WTOに通知する可能性がある。それにしても、ジュネーブのWTOで貿易交渉実務を担当した経験のある筆者にとっては、最近のWTOの体たらくが残念でならない。やはりコンセンサスでしか決まらないWTOに中国を加盟させたこと自体が間違いだった。

 

〇 インド亜大陸

上述の通り、インド首相が訪露しプーチン大統領と首脳会談を行う以外には特記事項なし。

今週はこのくらいにしておこう。いつものとおり、この続きはキヤノングローバル戦略研究所のウェブサイトに掲載する。

トップ画像/金正恩委員長と文在寅大統領 出典:Republic of Korea

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