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保護犬猫の里親になって クリステルさん新プロジェクト

Japan In-depth / 2018年5月24日 11時0分

高円宮承子女王殿下は、小学生の時に殺処分の問題を知ったという。更に、愛犬トムが外に出たまま二度と戻ってこなかった経験から「保護犬・保護猫の問題はより一層身近な課題として自身の中に根付いた」と述べられ、その後、御一家で阪神淡路大震災の被災犬を引取ったことや、現在も千葉で保護された犬(メイちゃん)を引取って一緒に暮らしていることも明かされた。

日本で年間約5万6千頭の犬・猫が殺処分されている現状に対し、「引取り手が見つからず殺処分される子たちがたくさんいると思うと他人事とは思えない。今回のプロジェクトを通じて一組でも多くの幸せな犬猫と飼い主が増えることを願っております」と今回のプロジェクトへの賛同と期待を述べられた。


▲写真 高円宮承子女王殿下 ©Japan In-depth編集部

その後のトークショーに登壇した別所哲也さんとローラさんはそれぞれ、保護犬と猫を引取って一緒に暮らしている自身のエピソードを紹介。

ローラさんは保護犬を引取った時の状況を「子供をたくさん産まされて森に捨てられて声帯も切られて吠えることもできない状態で毛もポワポワで」と振り返り、「トリミングしたらものすごく可愛くなって、今は“お手”を覚えさせたり、どんどん人になついてくるのがすごく可愛いなと思う」と嬉しそうに話した。

また、現在住んでいるロサンゼルスでは保健所から猫(ウニちゃん)を引取ったという。ローラさんはそれがきっかけで、ロサンゼルスにはペットショップが無く、保健所やシェルターから引取ることが当たり前のため、殺処分も存在しないことを知ったという。自身がこのプロジェクトを応援する理由を「日本ももっとそうなっていくべきなんじゃないかな、動物も人間も皆生き物で一緒だから」と笑顔で語った。

▲写真 笑顔で話すローラさん ©Japan In-depth編集部

別所哲也さんも「新しい家族として保護犬のハナちゃんを自分の家族として受け入れて、実は僕らの方が家族として癒されたり命の大切さを教えてもらうことが多い」と自身の経験を述べ、「大切な命がたくさんの人たちによって、命を奪われないで生きていける新たな場所をこの活動を通じて広げていきたいので応援してください」と参加者にアピールした。

▲写真 別所哲也さん ©Japan In-depth編集部

先進国の中で殺処分の件数が多い日本。その原因を滝川クリステル氏は「殺処分が多いという状況を普通に生活していると知る機会がなかったのが大きい」という。今回のプロジェクトを通して「2020年(オリンピックイヤー)に人間だけでなく動物たちにも優しい気持ちを持てる日本人であるということを外国の皆さんに知ってもらえるよう、このムーブメントを広げていってもらいたい」と期待を述べた。

▲写真 滝川クリステル氏 ©Japan In-depth編集部

同プロジェクトでは今後パネル設置の他に、羽田空港やタクシー内のサイネージでのVTR放映や、写真家の桐島ローランド氏やレスリーキー氏がボランティアとして撮影に参加することも予定している。

現在の日本で、「犬や猫を飼おう」と考える人の中で一体何割の人がまず一番に保護犬猫の引取りを検討するだろうか。ペットショップで買おうとする人が圧倒的に多いのが現状だろう。このプロジェクトを通じて、日本でも保護犬猫の引取りがより一般的になるよう期待したい。

※1 アニマル・ウェルフェア:人間の管理下にある動物が、基本的なニーズを満たして生きる環境を整えること)

トップ画像/左から、ローラさん、滝川クリステルさん、別所哲也さん ©Japan In-depth編集部

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