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トランプ大統領の使い走り ポンペイオ国務長官

Japan In-depth / 2018年7月10日 8時39分

● 第一に、南朝鮮に引き入れて是認も否認もしない米国の核兵器からすべて公開すべきである。


【北朝鮮は米国が韓国に核兵器を隠し持っていると思っているらしい】


● 第二に、南朝鮮からすべての核兵器とその基地を撤廃し、世界の前で検証を受けなければならない。


【ありもしない韓国内の米核兵器を検証せよとまで言っている】


● 第三に、米国が朝鮮半島とその周辺に随時展開する核打撃手段を二度と引き込まないという保証をしなければならない。


【B52戦略爆撃機やSLBM搭載原潜などを朝鮮半島に持ち込むなと言っている】


● 第四に、いかなる場合にも核で、核が動員される戦争行為でわれわれを威嚇、恐喝したり、わが共和国に反対して核を使用しないということを確約しなければならない。


【北の核兵器放棄前に米国による対北朝鮮核兵器不使用を確約せよと言っているのだから、余程米国の核兵器が怖いのだろう】


● 第五に、南朝鮮で核の使用権を握っている米軍の撤退を宣布しなければならない。


【更に、在韓米軍の撤退にまで言及しているのだから、誠に恐れ入る】


● このような安全保証が実際に遂げられるなら、われわれもやはりそれ相応の措置を取ることになるであろうし、朝鮮半島非核化の実現において画期的な突破口が開かれるであろう。


【米韓がこれだけのことをしても、北朝鮮は「それ相応の措置」しかとらない、つまり北朝鮮は核兵器廃棄について最後までコミットしていないのだ】



ポンペイオ長官からすれば、フザケルナという話だろうが、それを言ってしまえば交渉は決裂する。そうなればトランプ氏は躊躇なくポンペイオ氏を外すだろう。大統領にとっては少なくとも中間選挙まで北朝鮮との交渉は進展している必要があるからだ。読者はこんな国務長官をやってみたいと思うだろうか。筆者はまっぴらご免である。



▲写真 安倍首相とポンペイオ米国務長官 2018年7月8日 出典:首相官邸


 


〇 欧州・ロシア


日本ではポンペイオ訪朝の話ばかりが注目されたが、今週の欧米の関心事はトランプ氏が出席する11-12日のNATO首脳会議と13日の米英首脳会議だ。更に、来週16日にはヘルシンキで米露首脳会談も予定されている。これ以上、米欧州関係が悪化すると取り返しが付かなくなるという声が欧州には少なくないので要注意だ。


そんな中で、11日に日・EUのFTAが署名される予定だった。ところが、日本での記録的豪雨災害を受け、安倍首相はベルギー、フランス、サウジアラビア、エジプト訪問を取りやめたそうだ。残念ではあるが、災害規模の大きさを考えると、致し方ないというべきだろう。


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