「英語、歴史・文化、人間力の習得を」昭和ボストンフランク・シュワルツ学長
Japan In-depth / 2018年8月3日 18時0分
「細川珠生のモーニングトーク」2018年5月28日放送
細川珠生(政治ジャーナリスト)
Japan In-depth編集部 外園桃子
【まとめ】
・学生が発信力を高め、国際感覚を養う授業形式と教師陣。
・目的は3つ「英語力、歴史・文化、人間力促進」
・各国の学生受け入れが日本人学生にも良い環境づくりに
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昭和ボストンは学校法人昭和女子大学が1988年に設立し、今年で30周年を迎える。豊かな語学力と国際的な教養を備えた世界に通用する人材の育成を目的とし、昭和女子大学の学生を中心に多くの留学生を受け入れている。今回はアメリカ、ボストンから昭和ボストンのフランク・シュワルツ学長を招いて学生への思いや今後の昭和ボストンの展望について政治ジャーナリストの細川珠生氏が話を聞いた。
■ 30周年を迎えた昭和ボストンの特色
学長シュワルツ氏によると、学生は昭和ボストンでの授業を通して大きく成長していくという。その大きな特色が日本の大学と異なる授業形式である。日本の大学の授業は教授から学生への一方的な講義が多く、学生が主体的に発言するディスカッション形式の授業が少ない。
それに対して、昭和ボストンでは学生自身が積極的に発言することが求められる。自身の意見を発信することに加え、人の意見も積極的に聞き入れる姿勢がアメリカの大学における一般的な授業のあり方である。そのような授業を通して、はじめは控えめな学生も徐々に発信力を増していくという。それは授業形式によるものだけでなく、そのような授業の中で生徒の能力を引き出す教師陣の存在も大きい。学生が発言しやすい環境をうまく作っていくことが、より深い学生の学びを手助けしているのだ。
■ 日本の学生に学んで欲しいこと
学長のシュワルツ氏自身も日本留学を経験し、多くを学んだという。その経験と同様に、学長として日本の学生に何を学んで欲しいか細川氏は聞いた。
「学校の目的は3つある」とシュワルツ氏は言う。第一に英語を教えること。第二にアメリカはもちろん、他国の歴史や文化を教えること。最後に学生の人間力を促進することである。特に最後の目的についてシュワルツ氏は熱心に語る。初めて他の学生との共同生活を経験したり、文化の異なる国で生活したりすることは、日本での大学生活で得られるものと大きく異なる。そのような中で「自分で自分をコントロールする能力も身につけられるようにしたい」とシュワルツ氏は話す。
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