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アジア大会開幕 インドネシア対テロ厳重警戒

Japan In-depth / 2018年8月11日 10時50分

事態を重視した治安当局は以後、インドネシア全土で徹底的なテロ容疑者や協力者の摘発に乗り出し、ティト・カルナフィアン国家警察長官によると5月のスラバヤ事件以降8月6日までに283人の容疑者を逮捕、拘束したという。


6月23日にはスマトラ島リアウ州プカンバルのリアウ国立大学構内で同大卒業生をテロ容疑者として逮捕したが、容疑者はジャカルタの国会議事堂をテロの標的にした計画を練っていたという。


スラバヤの連続テロ事件、リアウ大学の事件ともに容疑者は中東のイスラムテロ組織「イスラム国(IS)」を信奉するインドネシアのテロ組織「ジェマ・アンシャルト・ダウラ(JAD)」のメンバーないし関係者とされている。


このようにJADによるテロが過激化していることを受け、7月31日に南ジャカルタ地裁はJADを「数々のテロへの関与が明白で危険極まりない組織」と認定、活動を禁止する非合法化の判定を下し、即時解散を求めた。


JADの幹部で実質ナンバー2とされる人物は弁護団を通じて「テロは組織として実行したものではないが、裁判所の判定は受け入れ控訴しない」との立場を明らかにしている。


JADの最高指導者のアマン・アブドゥルラマン被告は2016年1月にジャカルタ中心部で起きた爆弾テロ事件など計5件のテロに関与した疑いで逮捕、起訴され公判が続いていたが6月22日に南ジャカルタ裁判所で死刑判決を受けている。アマン被告を巡っては死刑判決が出る前の5月8日にジャカルタ南部デポックにある国家警察機動隊本部で発生したテロ容疑で拘束中の収監者による暴動で、収監者たちはアマン被告との面会を要求していたとされ、テロ容疑で逮捕されたり、潜伏したりしているメンバーからアマン被告は熱狂的な支持を集めているといわれている。



▲写真 JADの最高指導者アマン・アブドゥルラマン被告 2018年4月27日 ©Arie Firdaus/BenarNews


 


■ 死刑判決の指導者奪還テロ想定の訓練


こうした実情に鑑み陸海空軍の兵士520人が参加して8月1日にジャカルタで実施された対テロ訓練では、人質をとったテロ犯がアマン被告の解放を要求するという具体的な想定で行われた。


ジャカルタ中心部にあるアジア大会のメイン会場のひとつブンカルノ競技場内の競泳場、バスケットコート、隣接するスルタンホテルなどで爆弾が爆発するという想定で訓練はスタートした。自動小銃で武装したテロリストが通りがかりの車から人質をとりホテルに立てこもり、アマン被告の身柄と現金を要求。軍の担当者とテロリストが交渉をしている隙にホテル屋上にヘリコプターから兵士が降りて突入、銃撃戦の末に人質を確保するとともにテロリストを逮捕、訓練は無事終了した。



▲写真 Gelora Bung Karno Stadium, Senayan, Jakarta flickr: M. Arisandy Rizky


8月6日にはジャカルタ南部のゴルフ場でバスジャックや暴動などあらゆる形態のテロを想定した総合訓練も実施されるなど、インドネシア政府と治安当局は、アジア大会参加国と国民に対し「大会の安全とテロ対策が十分であること」を強く訴えた。8月18日、ジャヤカルタとパレンバンでアジア大会の幕が開会する。


トップ画像:インドネシア特殊部隊 Photo by AWG97


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