辛い体験と期間
Japan In-depth / 2018年9月7日 12時27分
はっきりと言えるのはともかく辛い体験は人を成長させるということだ。これは強調しておきたいが、期間と質が混濁している人が多い。問題は慢性的に蓄積されていったことなのに、質を下げようとする。練習時間を短くして強くなった選手はたくさんいるが、トレーニングの負荷を減らして強くなった選手を私は知らない。この二つを混同すると選手はただ弱くなる。
また、別の側面になるが、負荷が長期間にわたることを選手が想定し始めると(練習などで、100本走ることがわかっている状況など)、無意識にその期間保つように力をセーブし始める。いくらコーチが最初から全力で行けといっても、人間はちゃんと経験から学習し適応する。最初は個人の意志の問題だと思っていたが、長い間競技を見ていると、意志ではどうにもならない問題だと感じたので、もし力を短期間に出させたければ、練習そのものを短期間にしたほうがいいと思う。
適切な辛い体験の期間はどの程度がいいか。個別さがあり、なんとも言えないが、名コーチと言われる人たちは例外なくこのさじ加減がうまい。そういう意味では、良きメンターに様子を見てもらえる人は限界の近くまで到達し、飛躍的な成長を得られる確率が高いのではないかと想像している。
トップ画像:イメージ図 出典:Pixabay photo by composita
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