仏、ハロウィンで破壊行為勃発
Japan In-depth / 2018年11月12日 10時2分
Ulala(ライター・ブロガー)
「フランス Ulala の視点」
【まとめ】
・日本だけでなく仏でもハロウィンでの破壊行為が年々過激化。
・犯罪容認がテーマの米映画に触発された若者が破壊・放火呼びかけ。
・「カッスール(壊し屋)」による破壊行為常習化の仏。旅行者注意。
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ここ数年、フランスでは、人が集まる大きなイベントがある度に、若者による破壊行為が行われることが増えています。先日のハロウィンでは、日本でも渋谷で一部の若者がトラックを横転させたりするなどの行為が問題になりましたが、フランスではその比ではない破壊行為がハロウィンの夜に毎年発生し、今年も例外なく各地で行われました。
■ SNSを媒体に若者を助長
ハロウィン自体がフランスに入ってきたのもそれほど昔のことではありませんし、フランスでは子供達がお菓子をもらいに家を渡り歩く習慣もまだあまり定着はしていません。しかし、ハロウィンの夜になると各地でゴミや車両の放火、バス停の破壊などの行為は着々と常習化しつつあるようです。その様子は、あたかもアメリカのホラー映画『パージ』(原題:The Purge)を連想させるもの。
映画『パージ』は、「1年に一晩だけ殺人を含む全ての犯罪が合法になる」という法律をもとに、国民がこの夜、1年の間に心に溜まった「怒り、憎しみ、暴力」すべてを解き放ち、無法地帯と化す世界を描いたものですが、こういった映画に影響を受け悪ふざけしたフランス人の若者により、今年のハロウィンでは、「パージ」を呼びかけるメッセージがSNS上で拡散され問題になりました。
「1.黒い服を着ろ 2.全ての犯罪が許される。3.目についたものを燃やせ、例えば車、ゴミ、etc」
といったような、パージ法に似せたリストが、若者がよく使うSNS、スナップチャット上で拡散されたのです。しかも呼びかけを行った若者は一人だけというわけではありません。アヴィニョン近くのセナスと言う町では17歳が、リヨン近郊では20歳が、グルノーブル19歳が、複数の町で複数の若者がメッセージを送ったという状況です。
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