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北朝鮮金委員長の茶番劇続く~2019年を占う~【北朝鮮】

Japan In-depth / 2019年1月2日 23時0分


▲写真 開城工業団地 出典:Photo by Mimura (Public Domain)


要するに、米朝協議では譲歩していないが、南北協議は高く評価しており、韓国からの経済的支援を先行させようとしているようだ。更に同委員長は、⑧朝鮮戦争休戦協定の当事国と平和体制への転換のための多国間協議をも積極的に推進すべしと述べたらしい。中国を巻き込もうとしていることは明らかだ。


金委員長の「新年の辞」の大半は経済問題に関するものだが、そうした傾向は昨年と変わらない。どうやら、今年も金委員長の言動に振り回される状況に大きな変化はなさそうだ。我々は一体いつまでこの茶番劇に付き合わされるのか。恐らく来年の新年の辞でも同じコメントをしている可能性が高いかもしれない。いい加減にしてほしい。


昨年一年間の読者の皆さまのご愛読に感謝するとともに、今年もこの外交安保カレンダーを全力で書き続けていきたい。2019年が皆さまにとって良い年となりますように!


 


〇 東アジア・大洋州


昨年末韓国海軍艦艇が海自哨戒機に火器管制レーダーを照射したとされる問題が越年している。1日の朝鮮日報は、「日本の内閣総理大臣秘書官や参議院議員を務めた経験のある政治家が、日本の防衛省が公開した海上自衛隊哨戒機の映像を見て、『海上自衛隊が間違っている』という趣旨で日本政府を批判した」と報じている。この報道内容が事実であれば、実に残念なことだ。


 


〇 欧州・ロシア


1日は欧州で民衆生活に影響大の新制度が始まった。ロシアでは批判の多かった年金制度への移行が始まるとともに、付加価値税率が18%から20%に引き上げられた。一方、この日はドイツ、スペイン、チェコ、ルーマニアで最低賃金(時給)が引き上げられた。これら一連の措置が各国内政に及ぼす影響が気になるところだ。


 


〇 中東・アフリカ


昨年末、サウジ人ジャーナリスト殺害事件関連でトルコの地元テレビ局は、男3人が遺体が入っているとみられるスーツケース5個と黒い大きなかばん2個を総領事館近くの公邸内に運んでいる様子を映した監視カメラの映像を放映したそうだ。トルコは、ロシアと握る一方で、まだサウジ批判を止めようとはしていない。したたかである。


 


〇 南北アメリカ


先週末トランプ氏は、「習主席と長く、非常に良い電話協議を行った」が、「取引は非常に順調に進んでいる。成立すれば、あらゆる分野や争点を網羅した非常に包括的なものになる。大きく前進している!」とツイートしたそうだ。これが暗示することは2つ。中国はかなり譲歩したが、トランプも簡単には「撃ち方止め」しない、ということか。


 


〇 インド亜大陸


先週末、バングラデシュで総選挙があり、現首相率いる与党アワミ連盟(AL)が総議席の約9割を獲得し圧勝したという。ハシナ首相は3期連続となるが、対する野党は不正多発を理由に再選挙を要求しており、反政府運動が高まる可能性も指摘されている。2016年には日本人を巻き込むテロが起きた。今回は何事もないと良いのだが。


今週はこのくらいにしておこう。いつものとおり、この続きはキヤノングローバル戦略研究所のウェブサイトに掲載する。


トップ写真:北朝鮮金正恩委員長とトランプ米大統領 2018年6月11日 出典:Twitter Dan Scavino Jr.‏


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