「9条の範囲内で自衛隊明記」自民党下村博文衆議院議員
Japan In-depth / 2019年1月15日 23時0分
「細川珠生のモーニングトーク」2018年12月15日放送
細川珠生(政治ジャーナリスト)
Japan In-depth編集部(大川聖)
【まとめ】
・自民党は結党以来、憲法改正に取り組んできた。
・憲法9条、緊急事態条項、『合区』解消、教育の充実の4項目の条文案を作った。
・解釈を変えるわけでなく9条の範囲内で自衛隊を明記し、明確に合憲と位置付ける。
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憲法改正を巡る議論は自民党総裁選では争点にも挙げられたが、今国会で議論は進まず、条文案提示には至らなかった。政治ジャーナリストの細川珠生氏が自民党憲法改正推進本部長の下村博文衆議院議員に話をきいた。
■ 憲法改正を巡る歴史
下村氏は「世界196か国で憲法は制定されているが、戦後72年、一度も改正していない国は日本しかない。一番改正修正している国は100回のインド。ドイツ60回、フランス27回。アメリカも結構ハードルは高いがそれでも20回。中国でも10回。(制定された順では)14番目に古く、尚且つ一度も改正していないという意味では世界で最も古い憲法。」と述べた。
一方で下村氏は「それで(我が国は)民主主義国家、立憲主義国家、あるいは国民主権の国と言えるのか。72年前と今とでは、例えば外交防衛政策も、相当状況が変化している。」と指摘した。下村氏は「日本が本当に独立したのは1952年のサンフランシスコ講和条約。自民党結党が1955年。独立国家になって、日本が自分たちの憲法は自分たちで作ろうよというのが、自民党結党時の自主憲法制定。」と述べ、自民党が結党以来、憲法改正に取り組んできたことを改めて主張した。
これに対し細川氏は「今の憲法はまさにGHQ占領下でできた。私の父は新聞記者だったが、占領軍費という言葉一つ使えず、終戦処理費と書き換えさせられていた。そういう中で当時は、独立をしたならば自分たちの手で自分たちの憲法を作りたいという思いでいた人も多かった。」と述べた。
■ 自民党改憲案4条項
そのうえで細川氏は「何故、自民党は4項目に絞って改正案を作ったのか。」と質問した。
まず、下村氏は「安倍政権で、自民党結党以来初めて、いわゆる改憲派勢力が三分の二を超えた。さらに国民投票法ができ、一つ一つについて国民に賛否を問うという具体的な状況が戦後初めて出来た。」と述べ、憲法改正をするにあたり前提となる条件が初めて整ったこと強調した。
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