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金正恩に非核化の意思なし 1

Japan In-depth / 2019年3月6日 14時49分


▲写真 ボルトン補佐官(2017)出典:Flickr; Michael Vadon


そのボルトン補佐官が拡大会議で北朝鮮が隠蔽してきたウラン濃縮施設の決定的証拠を提示したのである。ボルトン氏は、北朝鮮が隠蔽していたウラン濃縮施設の否定できない証拠(秘密のウラン濃縮設備の写真と見取り図など)を提示した。一説ではそこに衛星写真以外のヒューミント(編集部注:諜報活動)による証拠も含まれていたという。これによって金正恩が主張する欺瞞的「非核化」は「真実のとき」を迎えることになる。


 *中央日報3月5日報道では米国が提示した新たな地下ウラン濃縮施設は降仙(カンソン)ではなく寧辺の北西に隣接する分江(ブンガン)地区だとしている。


提示された施設の存在について質問された瞬間、金正恩は顔をこわばらせ返答に窮した。それを見た李容浩(リ・ヨンホ)外相は、すかさず会話に割って入り「ここでやめましょう」と会話を中断させた。



▲写真 ポンペオ国務長官と握手をする李容浩(リ・ヨンホ)外相 出典:Flickr; U.S. Department of State from United States


最高尊厳の「神」である金正恩委員長の発言を待たずして李容浩外相が割って入るというのは、北朝鮮ではあってはならない行為だったが、あえてそれを行わなければならない重大な局面だったということだ。もしもそこで金正恩が発言を続ければ、それが否定であれ肯定であれウソをついてきたことがバレることになり、北朝鮮体制が揺るぎかねない事態を迎えるからだ。


寧辺核施設を破棄したとしても、この秘密地下ウラン濃縮施設と破棄目録から除外した「3重水素製造施設」を結びつければ「水素爆弾」を製造することができる。北朝鮮は、ポンコツ施設の破棄で制裁を解除させた後、秘密裏に「水素爆弾」の開発を続けようとしていたのである。


こうして第2回米朝首脳会談は終わることになった。金正恩の本心を確認したトランプ大統領が会談の席を立ち去ったからである。


(2に続く)


トップ写真:第2回米朝首脳会談 出典:在ベトナムアメリカ大使館


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