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日米柔道交流に新たな風吹く

Japan In-depth / 2019年4月1日 18時0分

川上コーチは初日の練習では学生たちとの練習試合「5人掛け」もした。5人を順番に相手として戦うわけだが、全員を鮮やかに投げると、「もう一度、チャレンジしたい」という学生も出て、結局、7人との試合となった。これ以後、学生たちの川上コーチへの敬意が一段と高まったようで、熱心な研究や練習が展開された。



▲写真 海軍士官学校柔道部での川上智弘コーチの指導の光景 出典:筆者


同柔道部のリチャード・タピア主将は「やはり高度の技はすばらしく、それをわかりやすく説明してくれるので柔道がますます好きになった学生がほとんどです」と語り、川上コーチの技量を賞賛していた。同校教授で柔道部長のアンガー海軍中佐は「日本の一流選手の技術と気構えは部員たちには新鮮で強烈な刺激となります」と喜んでいた。


川上コーチは首都中心部にある「ジョージタウン大学ワシントン柔道クラブ」でも連日、多数の学生や社会人のアメリカ側選手を指導した。最初は40人ほどだった米側は評判を聞いた近隣の柔道クラブからの指導者や選手も加わり、70人、80人と参加人数が増えていった。



▲トップ写真 ジョージタウン大学ワシントン柔道クラブでの川上智弘コーチの指導、練習の光景 出典:筆者


このクラブは大学の柔道部に一般の町道場が合わさった形のクラブで、アメリカ東海岸でも最も古く、最も強い選手が多い。ここでも川上氏のキメ細かく理論的な投げ技の説明や動きの速い乱取り稽古は大好評だった。同クラブの会員には医師や弁護士、軍人、ビジネスマンなど多様な職業人が多いのが特色で、川上氏は期せずしてアメリカ社会の幅広い分野の人たちとの親交を果たすこととなった。


川上氏は同クラブの会員を通じてホワイトハウスの見学にも招かれたほか、最高裁判所への特別な招待をも受け、柔道を越えての日米友好となった。「柔道教育ソリダリティー」の指導者アメリカ派遣の最後としては多種多彩な交流ともなった。


川上コーチは「日本柔道によってアメリカ側の人たちとこれほど広範で密接な交流ができることに感激しました」と話していた。


トップ写真:ジョージタウン大学ワシントン柔道クラブでの川上智弘コーチの指導、練習の光景 出典:筆者


 


【訂正】2019年4月1日


本記事(初掲載日2019年4月1日)の写真末尾から2枚目のキャプションに誤りがありました。お詫びして訂正いたします。本文では既に訂正してあります。


誤:▲トップ写真 ジョージタウン大学ワシントン柔道クラブでの川上智弘コーチの指導、練習の光景 出典:筆者


正:▲写真 海軍士官学校柔道部での川上智弘コーチの指導の光景 出典:筆者


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