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露疑惑報告書一体いつ開示?

Japan In-depth / 2019年4月2日 11時0分

「〜ようだ」としか書けないのも、報告書そのものがなんら開示されていないからで、かつてのビル・クリントン大統領の「スター報告書」の例を思えば、このまま公開されずに済むとは到底思われない。ただ、スター報告書の主な内容であったホワイトハウスのインターンとの不倫だのといった下半身スキャンダルと違い、マラー報告書には外交機密に関わる部分が記されている。全文を一般に公開できないという理屈はわかる。



▲写真 ビル・クリントン元大統領 出典:Flickr; Gage Skidmore


トランプに煽られて共和党員たちが、「責任を取れ」と米下院の諜報委員会の委員長を務めるアダム・シフ議員の辞職を求めたが、まったく根拠のない要求に屈することなく、シフ議長は4月2日までにマラー報告書の全文を議会に公開せよと迫っている。


これは諜報委員会だけでなく、ジェリー・ナドラー議員が率いる司法委員会も同じ姿勢をとっており、民主党が委員長を務める各委員会はそれぞれの担当分野において大統領による不正がなかったかをチェックするために、それぞれマラー報告書の公開を求め、それをバー司法長官が阻止するのであれば、マラー特別捜査官を召喚することになるであろう。


バー司法長官は今のところ、さまざまな作業が必要なのですぐにはマラー報告書を公開できない、としているが、その言い訳もコロコロ変わっている。外交機密情報に関する部分や、地方裁判所などでの他の調査の大陪審に関連する部分を編集(要するに黒塗り)しなければならない、などと言ったが、そんなことはもちろんマラー特別捜査官の指示により、編集されたバージョンが用意されていないわけはない。



▲写真 アダム・シフ議員 出典:アダム・シフ オフィシャルサイト


もう一つ面白い言い訳は「この報告書で起訴されていない人物の尊厳や評判にかかわる部分を除外しなければ公開できない」というものだが、要するに「トランプが恥を書かないように書き換えてからじゃないとお見せできません」と言っているのだ。


 


トップ写真:トランプ大統領とウィリアム・バー司法長官 出典:アメリカ合衆国司法省


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