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銀座から発信日本の伝統芸能

Japan In-depth / 2019年4月7日 9時16分

今回は能だけでなく狂言も披露された。能と狂言の違いがはっきり分からないという方も多いかもしれないが、狂言は日本初の喜劇である。 それまでの時代においては人々を面白がらせるものは、物真似などの見た目の面白さが中心であったが、猿楽において筋書きのある見世物が考案された。 そこに歌舞を取り入れたものが「能」、言葉遊びや語りを取り入れたものが「狂言」と呼ばれるようになった。狂言の最大の特徴は 台詞を聞かせて笑わせるという点である。 今回の演目でも会場からも笑いが漏れていた。


火入れ式を行った東京都中央区の矢田美英区長は「能は約700年続く日本が誇る伝統文化である。2001年にはユネスコの世界無形遺産として登録もされている。もともと観世家は銀座1丁目に構えていたが、国に土地を返上し、再び銀座の地に150年ぶりに戻ってきた。この銀座から、素晴らしい日本文化を私たちの世界に発信していきましょう!」と参加者に呼びかけた。



▲写真 火入れ式を行った中央区 矢田美英区長  ©Japan In-depth編集部


今回の公演では、瀟洒な着物を召された年配の方だけではなく、若いサラリーマンや20代前半の女性グループ、外国人など、参加者はかなり多様だった。初めて狂言を見たという20代の女性は、「思ったよりハードルが高くなかった。ストーリーも理解できて十分楽しめたし、出演者2人のやりとりが面白くて笑ってしまった。また機会があれば友人と観にきたい。」と満足した様子だった。


700年の歴史をもつ日本の伝統文化「能楽」。「狂言」はおおらかな笑いで、「能」は優美な美しさで、いまでも私たちを魅了する。能楽の面白さ、醍醐味は実際に観て見ないと分からない。特に若い人たちに古典のエッセンスに触れる機会として、能楽堂に足を運んでもらいたい。


トップ画像:吉野天人 観世流 山階彌右衛門氏 ©Japan In-depth編集部


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