「英、日本との関係は良好」大野敬太郎衆議院議員
Japan In-depth / 2019年4月7日 18時0分
「細川珠生のモーニングトーク」2019年3月30日放送
細川珠生(政治ジャーナリスト)
Japan In-depth 編集部(佐田真衣)
【まとめ】
・貧富の差が激しくなっているのが世界の現状。
・イギリスのEU離脱による混乱への対応を早急に決めるべき。
・イギリスのEU離脱後も両国の関係を維持し、発展させていくのが日本のスタンス。
イギリスのEU離脱について今年の3月という期限が示されてきたが、協議の末、少し延びることとなった。今回は自民党衆議院議員で元防衛大臣政務官、現在は自民党の外交部会長代理を務める大野敬太郎氏をゲストに招き、イギリスのEU離脱問題について政治ジャーナリストの細川珠生が話を聞いた。
まず初めに細川氏は3年前のEU離脱に関する国民投票の際に離脱支持派がわずかに上回ったことについて触れた上で、イギリスのEU離脱期限である4月12日までの今後の推移について大野氏に聞いた。大野氏は「(イギリスのEU離脱問題によって生じた)混乱を収拾して、どうするのかをなるべく決めていかねばならない。」と述べ、グローバル化が進んでいる中で、将来を予見できない状況というのは金融や雇用といったあらゆる部門にとって喜ばしいことではなく、早急に決めるべきであるとの考えを示した。
次に細川氏は僅差とはいえ、国民投票によりイギリスがEUを離脱することが決まった背景を聞いた。大野氏は「グローバル化が進むと当然、一国内のみならず、自由貿易なので、競争が生まれて生産性が上がり、会社が強くなり成長する。富めるものがますます富み、富まざる者がますます富まざる状態になる。こういう現象が世界で徐々に起きつつある。」と述べ、グローバル化による貧富の差拡大に対するイギリス国民の不満によるものだとの考えを示した。
また、諸外国では格差が日本に比べて顕著であり、自国主義の動きが活発化しており、「戦後築いてきたリベラル秩序の安定が揺らいできている。」と述べた。
次に細川氏はイギリスのEU離脱の影響について聞いた。大野氏は、「短期的には混乱が生じる。イギリスにとっての最大の貿易相手国というのはEUなのでかなりのインパクトがある。具体的には関税が跳ね上がり、人の行き来も混乱するだろう。」と述べた。一方で合意ある離脱に関しては比較的楽観的であると述べ、世界経済や金融の側面で多少の影響があるだろうが、それほど大きなインパクトはないとの考えを示した。
-
-
- 1
- 2
-
この記事に関連するニュース
-
英国の政権交代 労働党大勝が示す期待と困難
読売新聞 / 2024年7月6日 5時0分
-
英労働党政権、EUとインド太平洋重視の「両輪外交」へ 対中政策に不安も
産経ニュース / 2024年7月5日 17時42分
-
イギリス総選挙 野党・労働党が過半数 14年ぶりに政権交代へ 与党・保守党歴史的大敗のワケは?
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年7月5日 17時4分
-
労働党勝利なら「外交リセット」=「新外相」候補が記者会見―英
時事通信 / 2024年7月2日 7時11分
-
今こそ日本とイギリスが関係強化すべき3つの理由 「トランプ2.0」に備え、インド・太平洋地域にも重要
東洋経済オンライン / 2024年6月15日 9時0分
ランキング
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)