「日本版国家経済会議が必要」小林鷹之衆議院議員
Japan In-depth / 2019年4月30日 23時0分
日本が世界をリードするために必要なのは以下の2点である。
1.教育
教育がイノベーションを支え、イノベーションが国家戦略の根幹である、経済戦略と安全保障戦略を支える。
2.現在の日本の技術力を守ること
虎の子の技術を持つ会社が、外国の企業に買収されることを防ぐ仕組みを作る必要がある。
また、どの分野で日本が世界をリードできるかという細川氏の問いに対しては、「政治が決める話なのか」と疑問を示し、「民間企業が頑張れる環境を作るのが政治の1つの仕事」という考えを述べた。
細川氏は、原子力産業に言及し、小林氏が国家戦略の二本柱の一つとして示した安全保障にとって、エネルギー政策は重要な要素だと述べた。さらに、「日本の技術力は海外から高い評価を得ているが、民間主導であるがために世界で戦えないという状況もある」と指摘した。小林氏の「米国家経済会議(NEC)の日本版をつくるべき」という主張にも触れ、その上で、「日本の経済を大きくしつつきちんと国産を守る」という政策の、具体的な実現方法を聞いた。
小林氏は、原子力産業については「色々な角度から考えなくてはならない」と述べた。
具体的には、以下のように説明した。
・原発稼働は、安全性を確保するのは大前提であるが、冷静な議論をして前に進めなくてはならない。
・廃炉にも高度な技術が必要であり、若い人が原子力を学ぶ意欲を高める必要がある。
・世界最高水準の技術を持っている日本が、世界の原子力産業の市場から手を引くことによる、安全保障上の問題を考慮すべき。
また、「日本版NEC」の設置については「絶対に必要」と強調した。国家経済会議(NEC)は、経済戦略と安全保障戦略が重なり合う「経済安全保障」の分野を担う組織だという。小林氏は、エネルギーや金融、通貨、先端技術や情報といった視点から安全保障を考える必要があると主張。そのためには、安全保障は防衛省や外務省に任せるという従来の縦割り構造を改め、NECのような、政府全体にまたがる組織をつくる必要があると述べた。
細川氏は、小林氏を「新しい仕組みを作って、将来にわたって大きな責任がある世代」と述べて、対談を締めくくった。
(この記事はラジオ日本「細川珠生のモーニングトーク」2019年4月20日放送の要約です。)
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