1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

ゴーン氏ベルサイユ動画流出

Japan In-depth / 2019年5月13日 18時0分


▲写真 ジェフ・ベゾス氏 出典:Flickr; James Duncan Davidson


2014年に登録された動画が、なぜ今ごろ注目を浴びるようになったかと言えば、それまでは動画がプライべ―ト設定となっておりアドレスをしらなければアクセスできず、一般の人の目に触れることはなかったからだ。しかし今回、2月の時点で疑惑を記事にするなど、盛んにこの件について調査していた「ロブス」「レクスプレス」により発見されたのである。



▲写真 ベルサイユ宮殿内「戦闘の回廊」 出典:Wikimedia Commons; Zairon


動画は、この夜の晩餐会がどれほど壮大だったかを物語っている。ベルサイユ宮殿内の「戦闘の回廊」が会場とされ、ルイ14世時代のコスチュームをまとった人々が案内し、踊りを見せ、楽器を持ち、あちらこちらで生演奏を行い、ルイ14世時代を再現した映画のような世界が繰り広げられている。


晩餐会の主役でもある豪華なディナーは、日本でも有名なフランス料理界の巨匠、アラン・デュカス氏が担当し、本人からの挨拶も行われた。庭園では花火も打ち上げられ、この豪華な晩餐会の総額は63.4万ユーロ(約7500万円)。費用は、日産とルノーのアライアンスの共同戦略を決める「ルノー・日産BV」社・オランダから支払われている。しかし、提携15周年を祝う晩餐会のはずが、会場のどこにも日産、ルノーの看板は見当たらない。



▲写真 アラン・デュカス氏 出典:Fickr; Bruno Cordioli


これに対しフランスでは様々な表現で盛んに報道されている。SNSでは批判のコメントが大多数を占めた。France24ではSNSで批判的なコメントをした一人が、他の件で批判されていることをあげることでニュースを締めくくった。柔らかい皮肉で楽しく批判する番組「コティディアン」では、事実を淡々と述べているのに対して、出演者がその内容に驚きで目をまるくしたり、口をへの字にした顔芸を見せる一方、いつも見られるような大胆なコメントは一切見られなかった。


前出のLCIでは、「フランスには何かパラドックスがあるようだ。この6カ月黄色いベストの活動が活発な中、富裕層には誰もゴーン氏を非難する人がいない。」と、解説者がコメントを述べ、Arteの28minutesでは、モラルを求めるコメントがされ、最後はギロチンにかけられた様子を描いた風刺画で締めくくっている。


この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください