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朝日新聞、日本は非民主国家

Japan In-depth / 2019年6月6日 1時6分

日本も胸を張れぬ。首相の面談記録を官邸が作っていない。検証不能、歴史と未来に責任を持たぬ非民主的国家。」


さて以上の文章をふつうに読めば、中国も日本も同じ非民主的国家だと非難し、揶揄していることは明白である。だが中国と日本が同じだなんて、あまりにも常軌を逸した認識だろう。天安門広場での、みずからへの民主化の運動を武力で弾圧し、一般の国民を大量に殺す。しかもその非を認めず、悪いのは非武装の自国民だったと断じる。そして弾圧や殺戮の事実を否定し、一切の記録を消してしまう。さらには国内でその弾圧を提起する自国民をまたさらに弾圧する。


こんな中国政府の行動に対して、「日本も胸を張れぬ」というのだ。なぜなら「首相の面談記録を官邸が作っていない」からだという。この手続き上の一事をもって、日本政府も中国政府と同じ独裁の非民主的国家だと断じているのだ。


冗談ではない。日本は立派な民主的国家である。国民には政権を批判する自由がある。政府の長の悪口雑言を述べて、その辞任を求める自由がある。政権与党に各野党が挑戦する自由がある。そもそも一般国民が選挙で政府を選ぶ自由がある。



▲写真 「ジャーナリスト宣言」と題して続けていた自社宣伝キャンペーンのバナー。出典:Flickr; MIKI Yoshihito


一方、中国の共産党政権は日本では自明の理である人間の基本的な自由を認めていない。


国民を無差別に殺しても責任を問われない。問おうとする国民を抹殺してしまう。そんな邪悪な独裁態勢の露骨な症状が天安門事件だった。


だが朝日新聞は日本に総理の面談記録がないから、わが日本はこの非道な弾圧国家の中国と同じなのだという。日本は歴史と将来に責任を持てないのだという。


なにをかいわんや、である。こんな病んだ発想をして、自分の国を貶める人物が自分と同じ日本の新聞記者だとか、ジャーナリストだと称していることを恥ずかしく思ってしまう。


トップ写真:天安門広場を警備する警察 出典:pxhere


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