「憲法改正、与野党の枠を越えて。」衆議院憲法審査会幹事 衆議院議員木原稔氏
Japan In-depth / 2019年8月5日 18時0分
木原氏は、憲法で自衛隊の位置づけや、自衛隊員の誇り、命がけで働いてくれる存在に対しての尊敬がしっかり図れること、裁判所の違憲判決とならなくなることを挙げ、「最後は国民投票。国民に問うのが我々の責務。」と述べ、憲法に表記することで事態が変化しないこと以上に大きな意味があるとの考えを示した。
また、細川氏は、9条改正のたたき台ということもあり野党は「それがある以上議論はしない」と頑な意見があることに対し、どう打破していくか聞いたところ、木原氏は、「緊急事態条項から入れば良い。合区の解消からでも良いと思う。」と述べ、自衛隊明記が時間かかるならそこは順番を入れ替えても良いと答えた。
しかし、順番を入れ替えるといっても、9条改正がある以上拒否するのが野党の言い分ということに対して、細川氏は「やはり憲法審査会の開催くらいはやらなければと思う。野党にももちろん責任はあるが、力のある与党がどこで折り合いをつけるか注目している。」と述べ、憲法審査会を開くための全会一致について、変えようがないのか聞いた。
木原氏は野党とは「ある程度の一点の合意形成を努力して行く。」と答え、また憲法審査会に関しては「今はそういうルール。先輩方が築いてきたこと。」であり、全会一致のルールに従うとの考えを示した。
さらに、細川氏は公明党が憲法改正に対し慎重になっていることを挙げ、公明党にどのような働きかけをするのか聞いた。木原氏は、自民党の中で整った案を、野党より前にまず連立政権のパートナーである公明党に理解を求める姿勢が必要だという考えを示した。
最後に細川氏は、安倍総理は任期までに国民投票を行う考えだろうから、選挙結果にかかわらず憲法審査会を開くことに努力すると思うか、聞いた。
木原氏は70数年間憲法改正がないことに触れ、「制度疲労をきたしているから変えないといけない、と思ってる人は多くいると思う。早めの方がいいと思ってるが、まずは審査会において各党の意見をしっかり聞いて、それに基づきやっていきたい。」と今後の意気込みを語った。
(この記事はラジオ日本「細川珠生のモーニングトーク」2019年7月27日放送の要約です)
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